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神子田朝市の「あさどりくん」がリフレッシュへ 日本一の朝市目指して

現在のあさどりくんの姿。くたびれが少し目立つが、毎朝頑張っている(写真提供=神子田朝市)

現在のあさどりくんの姿。くたびれが少し目立つが、毎朝頑張っている(写真提供=神子田朝市)

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 「盛岡神子田朝市」(盛岡市神子田)が現在、マスコットキャラクター「あさどりくん」の着ぐるみを新しくするためのプロジェクトを進めている。

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 あさどりくんは、2008(平成20)年に同朝市で全国の朝市団体が集まる「全国朝市サミット」が開催されたことをきっかけに誕生。ニワトリをモチーフにしたキャラクターで、毎朝場内を散策しながら利用客と交流し、世代を問わず人気を得ている。その一方、誕生から15年以上が経過し、姿形はややくたびれてきた。着ぐるみに付いた汚れも落ちづらくなり、修復不可能な部分も出てきているという。

 朝市を運営する「盛岡地区生産者立売組合」の組合長・吉田晃さんは「あさどりくんがボロボロになってきたことは前から気になっていたが、場内の補修などほかにもやらないといけないことがあり、落ち着いたタイミングでと考えてきた。ようやくあさどりくんのリフレッシュに力を注げる」と話す。

 あさどりくんのリフレッシュ計画は今年の春に本格的に始まり、秋から冬にかけての実行を目標に準備を進めてきた。着ぐるみを新しくするために使える予算には限りがあることから、朝市ならではの返礼品を用意してクラウドファンディングに挑戦。リンゴジュースや朝市のロゴが入ったオリジナルTシャツ、一日組合長体験、あさどりくんになれる権利などの返礼品を用意した。

 朝市の場内ではあさどりくん自身が募金箱を持って支援を呼びかけている。ためていた小銭を持ってきてくれる人や、来場するたびに支援をしてくれる人も多く、あさどりくんも泣いて喜んでいるという。「神子田朝市の魅力は人の良さ。朝市に来てくれる皆さんや生産者の皆さんの愛情が表れている」と吉田さん。

 新しい着ぐるみはクラウドファンディングと朝市での募金で集まった支援金を使って製作。新しいあさどりくんは持ち運びが可能なバルーンタイプになる。同朝市は市内での催事に出店することもあるが、あさどりくんは移動が大変なため、あまり行ったことがないという。新しい姿になればさまざまなイベントに出かけて朝市のPRをすることもできるようになるという。

 新しいあさどりくんのお披露目は来年の春、雪が解けた時期を予定。吉田さんは「皆さんに愛されてきたあさどりくんをリフレッシュさせてあげたい。皆さんに応援と協力をしてもらえれば」と呼びかける。あさどりくんは「神子田朝市を日本一の朝市にすること、朝市を支える生産者さんの収入を増やして地域活性化に生かせることが僕の夢。リフレッシュして生まれ変わった姿でアピールできるように頑張りたい」と意気込む。

 クラウドファンディングは11月30日まで。

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