見る・遊ぶ

盛岡にようこそ、横浜からキリンの「カナト」来園 今後の成長楽しみに

カメラを前に少し緊張した様子のカナト。マイペースで食欲旺盛な性格だという

カメラを前に少し緊張した様子のカナト。マイペースで食欲旺盛な性格だという

  • 0

  •  

 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ、盛岡市新庄)で11月17日、よこはま動物園ズーラシア(横浜市)から来園した雄のアミメキリン「カナト」の一般公開が始まった。

[広告]

 カナトは、動物園同士が相互協力して取り組む繁殖を目的とした動物の貸し借り「ブリーディングローン」により、ZOOMOで飼育している雌のアミメキリン「ユン」のパートナーとして来園。当初の予定では9月5日に横浜を出発する予定だったが、輸送箱に入るのをためらったため延期し、日程調整を行い11月14日の午後に横浜を出発した。輸送中は落ち着いた様子で、トラブルもなく盛岡に到着。輸送箱から室内に移ると枝葉を食べ、夜間には座って休む姿も確認されたという。

 カナトは年齢が2歳で、現在の体長は3.5メートル、来園時の体重は585キロ。食欲旺盛でマイペースな性格だといい、乾草や枝葉などの餌を毎日10キロほど食べている。父親が大きい体格のため、カナトも大きく成長する可能性があるという。

 一般公開に合わせて集まった報道陣にカナトは緊張した様子で、カメラをじっと見つめていた。キリンの飼育を担当する山下夕奈さんは「人見知りしない様子だったが、今日はさすがに人が多くて緊張しているよう。カナトはユンよりも白っぽい色の顔が特徴で、もう少し成長してくると雄らしいごつごつした顔になってくると思う」と話す。

 当面の間、ユンとは寝室や展示場を分けて飼育することになるが、将来的には2頭での繁殖を検討している。2頭は寝室の一部から互いの姿を見ることができ、来園初日から顔を合わせて見つめ合う姿も見られたという。「仲良くしてくれればいいな」と山下さん。

 一般公開の初日は雨となり、室内での公開となったカナト。天気が良い日には屋外展示場で、雨・雪が降る日や気温が低い日は室内で過ごすという。キリン舎の中では4台のヒーターが稼働し、現在は室温を20度に保って寒さ対策もしている。今後は、採血の練習など健康を守るためのトレーニングを重ね、カナトの健康状態を把握しやすい環境も整えていく。

 山下さんは「カナトはZOOMOの一員として、これからもっと大きく成長していくと思うので見守ってもらいたい。皆さんの前でも良い表情を見せてくれると思う。ZOOMOは通年開園中なので、冬もカナトに会いに来てもらえれば」と呼びかける。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース