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「シェフのたまご」が盛岡産食材のレシピ考案 地元食材への愛着と誇り育てる

グランプリを受賞した。「めんこい満福手箱」(奥)と「陽だまりりんごパイ」(手前)

グランプリを受賞した。「めんこい満福手箱」(奥)と「陽だまりりんごパイ」(手前)

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 ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング(盛岡市盛岡駅前北通)で11月15日、市内の調理師専門学校の学生たちによるレシピコンテスト「シェフのたまごコンテスト2023」の審査会が行われた。

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 盛岡産の農畜産物に対する学生の関心を高めるとともに、生産者やシェフとの交流によって盛岡の食と農への理解を深め、地域の魅力を知る機会を創出することなどを目的に盛岡市が企画した同コンテスト。2021年に始まり、3回目を迎える。

 今年は「MCL菜園調理師専門学校」の生徒32人が参加。それぞれチームを組み惣菜(そうざい)部門とスイーツ部門に各4チームがエントリーし、部門ごとに指定された食材を使うこと、指定の容器に収まるテイクアウトメニューであることなどの規定に沿ってレシピを考案した。

 指定食材は惣菜部門が「もりおかあじわい林檎(りんご)ポーク」、スイーツ部門は「盛岡りんご」。学生たちは肉を使ったボリュームあるメニューや、味だけではなく見た目にこだわったメニュー、さまざまな盛岡産食材と組み合わせたメニューを開発。テイクアウト用の容器に美しく詰め合わせた。

 審査会では、ホテルメトロポリタン盛岡総料理長の狩野美紀雄さん、シェフパティシエの熊谷崇さん、市食と農の連携推進室の城守まゆみ室長が審査員を務めた。学生たちによるプレゼンテーションを聞いた後で試食し、指定食材の生かし方、テイクアウトとしての工夫、独創性の豊かさなどを基準に審査した。

 熊谷さんは「リンゴは身近だが難しい食材。皆さんいろいろと考え、よく勉強していると感じた」、狩野さんは「プレゼンが素晴らしかった。容器を開けた時のわくわく感も良く、レベルが高いと思った。将来はそれぞれの道に進むと思うが、地元盛岡の食材を誇り、胸を張って自慢してほしい」と学生たちに伝えた。

 審査の結果、惣菜部門のグランプリは「めんこい満福(まんぷく)手箱」、スイーツ部門のグランプリは「陽(ひ)だまりりんごパイ」に決定。「めんこい満福手箱」は、ポテトサラダやがんもどき風の具を巻いた肉巻き、南部せんべいを衣に使ったメンチカツなどのおかずを彩りよく詰め合わせている。「陽だまりりんごパイ」はリンゴをイメージした見た目で、紅茶のムースやサツマイモのクリーム、リンゴのコンポートなどをドーム状に重ねた。

 「めんこい満福手箱」を考案したチームの加藤桃可さんは「チーム全員で話し合ったものが選ばれてうれしい」、「陽だまりりんごパイ」を考案したチームの菊池悠菜さんは「見た目にこだわり、リンゴらしさを出した。スイーツを通じて盛岡リンゴの良さが伝われば」と話す。

 グランプリを受賞した2つのレシピは12月2日・3日に「盛岡駅ビル フェザン」で開催されるイベント「もりグリマルシェDEC.」で限定販売予定。

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