![小麦のよさが引き出され、苦味も少なくまろやかな味に仕上がった「岩手の小麦のビール」。](https://images.keizai.biz/morioka_keizai/headline/1189351802_photo.jpg)
ベアレン醸造所(盛岡市北山1、TEL 019-606-0766)は9月7日、岩手産の南部小麦を原料にした「岩手の小麦のビール」を発売した。
同商品は、「地産地消」の視点から地元の原料を使うことにこだわったもの。原料の南部小麦は産地として知られる紫波町から入手。麺やパンに使われることが多いが、ビールに使用されるのは国内でも初めてだという。昨年から試作を重ね、この秋の出荷にこぎ着けた。完成までには苦労も多く、同社の嶌田洋一専務は「原料の粉砕作業に最も気を配った。粉砕は細かくしすぎると、ろ過する段階で目詰まりしてしまうため、ほどよい大きさにするのに時間を費やした」と話す。
種類別ではヴァイツェンだが、飲み口は軽めの仕上がり。バナナやリンゴを思わせるフルーティな香りとすっきりしたのど越しが特徴。嶌田専務も「苦味も少なく口当たりもまろやかなので、女性やビールが苦手な人にも試していただきたい」と話している。
同社は地元のビールメーカーとして2001年に創業。以来、本場ドイツ人のブラウマイスターの元、ヨーロッパの伝統的な醸造技術を継承した本格プレミアムビールを製造している。
容量は330ミリリットルで、希望小売価格は1本388円。7,000本の限定生産で、県内の酒店を中心に販売する。通常行っているインターネット販売は行わない。