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9月28日は「東根山の日」 紫波町が制定、東根山へ思いはせるイベントも

台形の形から「こたつ山」とも呼ばれる東根山(写真提供=紫波町)

台形の形から「こたつ山」とも呼ばれる東根山(写真提供=紫波町)

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 9月28日の「東根山の日」を前に、紫波町の東根山(あずまねさん)とその麓にある「ラ・フランス温泉館」で9月23日・24日、東根山に関する5つのイベントから成る「AZUMANE WEEK」が行われる。

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 東根山は、同町の西方にある標高約928メートルの山で、町のシンボルとして町民から愛されている。初心者でも登りやすい山としても知られ、同山の登山道を使ったトレイルランニングの大会「紫波あづまねトレイル」が毎年開かれ、日常的にトレーニングに訪れる愛好家も多いという。近年のアウトドアブームの影響もあり、登山者も増加傾向にある。

 同町では、東根山の標高にちなんで9月28日を「東根山の日」とする条例の制定に向けて、1年ほど前から準備を進めてきた。この条例のアイデアは登山好きの町民からのものだった。商工観光課の須川翔太さんは「学校の行事などで登ることがあるくらい、町民にとっては親しみのある山。町民からの声を受けて、職員の中でも面白いアイデアだと話題になった。標高が3桁で、ちょうど良い日付もある、ちょっとした奇跡が重なったとしか思えない」と笑う。

 「東根山の日条例」は9月12日の町議会で可決。東根山を町民が誇るべき町の財産とし、同山を愛する人々と共に町内外へ価値を広めることを目的とし、条例の中では9月28日前後で、東根山への関心を高めるイベントなどを町民と役場が共に行うこととしている。

 今年は条例の制定を記念し、5つのイベントを同時開催。「東根山へ思いをはせる週末」という意味を込め、タイトルを「AZUMANE WEEK」とした。23日は町内の小学生が親子登山に挑戦する。24日は「紫波あづまねトレイル」のほか、ホテル湯楽々交流プラザと周辺駐車場を会場に地元の農産物や酒などが集まる「あづまねまつり」を開催。24日から10月31日までラ・フランス温全館の館内では、同町水分地区の小学生たちによる「水分こどもカメラ隊」が東根山などを撮影した写真を展示する「いつもの風景を、いつまでも展」を開く。山を愛する人たちによるトークセッションも行い、後日SNSで配信する。

 「登山好き、自然好き、写真好き、地元好きなど、それぞれの好きがあるのが東根山」と須川さん。「東根山の日が来たら、それぞれの愛し方や立場で山へ思いをはせて、力を結集させて一緒に盛り上げていきたい。東根山の日が、秋になったら東根山に集まろうというきっかけになれば」と話す。

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