ベアレンクッチーナ(盛岡市北山1)が8月26日、「ビアフロントベアレン 盛岡駅前」(盛岡駅前通)を開業した。
市内5店舗目となるベアレン直営店。同店が入居するビルの地下には2020年3月に開業した「ビアベースベアレン盛岡駅前」があり、好評を得ている。同じ建物の中に5店舗目を開くきっかけについて、ベアレンクッチーナ代表社員の嶌田洋一さんは「1階の物件が長く休業状態になっていて、その後、空き店舗になると聞いて何となく気になっていた」と話す。
地下の店舗の利用者には滞在時間が短い人もいることに目を付けた嶌田さん。「地下より地上の方が気軽に入りやすい。もっと気楽に楽しめる場所があると良いかもしれない」と1階に新たな店舗を作ることを決意したという。「盛岡駅前で立地も良い物件なのですぐに入居者は決まったと思うが、せっかくなら盛岡らしい地元のお店で迎えたいと思った」とも。
店名の「フロント」は前線という意味。岩手・盛岡の前線という意味を込め、「盛岡に来たらまずここに立ち寄ってもらう店」を目指す。席数はカウンター5席のほか、4人掛けテーブルと2人掛けテーブルの11席。ビールサーバーは4つで、ベアレン醸造所直送のたる生ビールを常時4種類用意し、手軽に食べられるおつまみを中心に提供する。
小規模の店舗だからこそできるスタイルで、電車の待ち時間や待ち合わせなどの隙間時間での利用をコンセプトの一つに掲げる。「昼から飲みたい」というファンの声も取り入れ、ベアレン直営店の中で唯一昼から営業し、ランチタイムにはラーメンの提供も予定している。
盛岡駅の正面という立地から、観光客など盛岡を訪れる人の利用を見込む一方、「地域密着」を掲げて岩手のビール文化の醸成に取り組んできた「ベアレンビール」として、市民に親しまれる店作りも目標。嶌田さんは「ベアレンビールを買ったことはあっても、直営店で飲んだことはないという人や、名前は知っているけど実はまだ飲んだことがないという人も多い。このビアフロントが、一杯だけ飲んでみようか、飲んだことがないから立ち寄ってみようかな、というきっかけになれば。皆さんと共に良い店に仕上げていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~23時。