もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)が7月29日、小学生を対象に自由研究の相談を電話で受け付ける「夏休み自由研究相談室」を始める。
同館では小学校の夏休みや冬休みに合わせて、自由研究に関する相談を受け付ける自由研究相談室を行っている。2019年までは事前に予約した小学生が来館し、学芸員らが相談を受けていたが、2020年は新型コロナ禍の影響で中止。2021年からは電話で相談を受け付ける形に変えている。
担当学芸員の太田悌子さんは「暑い中、来館してもらうのも大変。しかも初対面の大人と会って話すのは緊張すると思う。電話も独特の緊張感があるが、突然知らない大人に会うよりは電話の方が子どもたちも話やすいかもしれないということで、今年も電話での対応を決めた」と話す。
相談室で受け付けるのは、「盛岡の歴史・文化」をテーマにした自由研究についての相談。相談や質問などがある小学生が期間中に同館へ電話をかけると、相談の内容に合わせ同館の学芸員が「相談員」として対応する。1回の電話は30分以内が目安で、相談内容によって学芸員が調べてから折り返して連絡する場合もある。テーマに沿っていれば、県外の小学生からの質問も受け付ける。
相談室の開設を前に、小学生からの質問や相談もすでに寄せられているという。「盛岡城跡を歩いてみたいという相談や、城下町に関する質問は毎年多い。季節柄、盛岡さんさ踊りについての質問もある」と太田さん。8月26日には盛岡の歴史・文化に関する自由研究や作品を展示する「自由研究コンクール」、通称「モリガク」の募集も開始。「相談した研究を完成させて、モリガクに応募してくれたらうれしい」とも。
普段から盛岡の歴史や文化に関する質問などに対応している同館。相談室の対応時間中は、子どもたちからの相談を優先する。太田さんは「自由研究相談室の情報にたどり着いて、電話をかけてくるだけでもすごいことだと感じている。電話をかけて聞いたよ、ということも研究にまとめてほしい。私たち大人も皆さんと一緒に考えて、頑張って答える。気になったことはどんどん聞いてもらいたい。相談員一同、どきどきしながら待っている」と呼びかける。
対応時間は10時30分~12時、13時~15時。8月6日まで。