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盛岡に中高生の「第3の居場所」 盛岡で一番集まりやすい場所を目指して

7月15日の「momo cafe」のメニューはパンケーキ。思い思いのトッピングを楽しんだ

7月15日の「momo cafe」のメニューはパンケーキ。思い思いのトッピングを楽しんだ

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 中高生の第3の居場所をつくる取り組み「momo cafe」が毎月第1・第3土曜、盛岡市内で開かれている。

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 取り組みを始めるきっかけとなったのは、実行委員会の代表を務める佐藤百郁(ももか)さんの「盛岡には中高生のサードプレイスがない」という思い。「私が中高生の時、学校や家、先生や親、学校の友だち以外に相談できる場所や人があったらいいのにと考えていた。今振り返ると、もっといろんな大人の話を聞きたかった」と佐藤さん。自身の経験を基に、中高生の第3の居場所づくりを始めた。

 2年ほどかけて「何があれば子どもたちが参加しやすいか」と構想を練り、思い付いたのがカフェだったと佐藤さん。「普段なかなか食べることができないスイーツがあると興味を持ちやすいのではないか」というアイデアから、「ご飯やおやつを食べたり、誰かと話したりして、リフレッシュして、楽しい気持ちで帰れるように」と、場所づくりを進めた。4月から準備を始め、6月17日に初開催。子ども食堂の開催などを支援する「盛岡市支援対象児童等見守り強化事業補助金」を受けて活動している。

 半年ほどかけてプレ開催を続ける予定で、3回目となった7月15日には9人の高校生が参加。この日のメニューは「ふわふわパンケーキ」で、参加した高校生たちは準備を手伝い、パンケーキを焼くことにも挑戦した。焼き上がったパンケーキはクリームやフルーツ、アイスなどで思い思いに飾り付け、笑い合いながら味わった。

 2年生の村上結子さんは、学校の授業で佐藤さんの話を聞いたことをきっかけに参加。「色んな年代の人がいて、おしゃべりができて楽しい。こういう機会が少ないので、参加してよかったと思う」と話し、パンケーキの味については「とてもおいしいです!」と笑顔を見せた。

 「momo cafe」が目指すのは「盛岡で一番、中高生が来やすい場所」。「子どもたちが次のステップへ踏み出すのをためらったとき、そっと背中を押すような存在でいたい」と佐藤さん。「悩みがあっても、なくても、悩みまでいかないようなモヤモヤを抱えている子でも、どんな子も受け入れる。おいしいご飯を食べることを目的に、まずは参加してもらえれば」と呼びかける。

 次回の開催は8月5日を予定。参加無料。開催場所や時間、メニューは、インスタグラムやツイッター、チラシで発信する。参加申し込みはメールとSNSのメッセージ機能で受け付ける。

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