リノベーション複合施設「kurumi apartment(くるみアパートメント)」で7月22日、「kurumi night market」が開催される。
新型コロナ禍の影響を受けて中止していた「矢巾町夏まつり」が4年ぶりに開催されることに合わせて企画した。主催は、施設を運営する「くらしすた不動産」と矢巾町地域おこし協力隊。
同施設での夜間イベントは初めて。昼には近隣地域から出店者が集う「ファーマーズマーケット」を月1回のペースで行っていることから、なじみあるイベントの雰囲気を残し、イベント名を「ナイトマーケット」に決めた。くらしすた不動産の川村美沙樹さんは「矢巾町内で夜のイベントは少なく、夏祭りが復活するという話を聞いて、私たちも一緒に矢巾の夜を盛り上げたいと考えていた」と話す。
イベントに関わる地域おこし協力隊の岩隈淳樹さん、綾菜さん夫婦は週に1回、施設内のレンタルスペース「くるみコモンズ」を活動拠点として利用し、町民らと交流している。今年からは「ファーマーズマーケット」にも運営メンバーとして携わり、「ナイトマーケット」の企画にも協力している。綾菜さんは「矢巾の夏の夜を楽しむ1日にしてもらいたい」、淳樹さんは「ファーマーズマーケットにしか来たことがない人には、昼間とは違う夜の雰囲気を楽しんでもらいたい。イベントをきっかけに、施設自体の利用につながれば」と意気込む。
イベントは「オトナの縁日」をテーマに、運営メンバーが出店者などを選定。夜祭り・夜遊び・夜喫茶の3つのキーワードで、食事や酒類、コーヒー、菓子といった飲食の出店、弾き語りライブ、線香花火などの催しを予定している。出店者には、ほかの地域の地域おこし協力隊が関わっているところもあるという。「ほかの地域の協力隊と会う機会も少ないので、地域同士がつながるきっかけになれば」と淳樹さんは期待を寄せる。
同日には矢巾町夏まつりに併せ、アパートメント以外にも矢幅駅前でイベントを開催。単独のイベントではなく、町内の各会場を回りながら楽しんでもらおうという思いを込めた。綾菜さんは「どの会場にもアクセスしやすい場所なので、矢巾の夏祭りをくるみアパートメントから始めてもらいたい。もちろん、最後の締めに寄ってもらうのも歓迎」と笑顔を見せる。川村さんは「夜祭り・夜遊び・夜喫茶と、落ち着いたり盛り上がったり、ナイトマーケットでそれぞれに夏の夜を楽しんで」と呼びかける。
開催時間は15時~20時。出店者情報や開催状況はインスタグラムで発信する。