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盛岡・北上川ゴムボート川下り大会開催へ 魅力ある大会目指し支援も募る

ゴムボートで川を下る参加者の様子

ゴムボートで川を下る参加者の様子

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 第47回盛岡・北上川ゴムボート川下り大会が7月23日、開催される。

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 同大会は2人1組でゴムボートに乗り、四十四田ダムから南大橋までの約11キロのコースをこぎ下ってもらうイベント。1976(昭和51)年に始まり、2015(平成27)年に開催した大会で、完走艇数814艇、完走者数1628人を記録し、「最大のラフトレース」としてギネス世界記録に認定されている。

 2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて中止としたが、昨年、スタートからゴールまでのタイムを競う「タイムレース部門」のみで再開。今年は、競技性がなく参加者が思い思いにゴールを目指す「フリーレース部門」を加えた2部門での開催となる。

 盛岡の夏の風物詩の一つとして市民からの認知度も高い一方、参加艇数は年々減少傾向にある。今年の参加申し込みはすでに締め切られ、400艇以上が参加する予定だが例年に比べて艇数が少ないという。同大会の実行委員会事務局を務める市スポーツ推進課の泉山翔太さんは「コロナ禍による参加控えがまだ続いているようにも感じる。参加してみたいがボートがないという人も多く、レンタルボートの艇数を確保することも課題の一つ」と話す。

 参加者が減少することにより、大会の運営資金も不足。大会の開催や継続が難しい状況に直面している。大会は市内の企業・団体などから協賛を受けているが、大会のファンや川の愛好家といった個人単位でも応援できる仕組みを作るとともに、大会のにぎわいを取り戻すためにクラウドファンディングで支援を募ることを決めた。

 支援は一口3,000円~5万円。返礼品として、同大会の開催記念マフラータオルや大会参加権、ボートやライフジャケットといった備品のレンタル権のほか、スポーツ推進課が事務局を務める「啄木の里ふれあいマラソン」「いわて盛岡シティマラソン」のグッズを用意する。集まった支援金は大会運営費として、レンタルボートの修繕や購入、ライフジャケットのリニューアル、救助体制の強化などに活用する。

 7月5日には、大会前のコースの安全点検を実施。泉山さんも同行し、本番と同じコースをゴムボートで下った。「川の中から見上げる盛岡はやはり一味違う。新鮮な光景で、これも川下りの魅力」と泉山さん。「自然の中から街の中を通り盛岡を縦断する、ほかの地域にはない大会だと思う。歴史ある大会を守り、来年以降も続けるため、何とか皆さんの協力を得ながら盛り上がりをつなげていきたい」と意気込む。

 クラウドファンディングは7月18日まで。

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