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盛岡にキャンプギアとクラフトビールの店「サンカ」 魅力を分かち合える場に

キャンプギアが並ぶテーブルと、奥の冷蔵ケースにはクラフトビールがずらり。品数は更に増える

キャンプギアが並ぶテーブルと、奥の冷蔵ケースにはクラフトビールがずらり。品数は更に増える

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 キャンプギアを中心としたアウトドア用品と国内外のクラフトビールの専門店「Sanka(サンカ)」(盛岡市中野1)が7月7日、盛岡にオープンした。

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 店主の海老名勝文さんはキャンプ好きで、お酒好き。酒類やクラフトビールに関わる仕事に携わる中で、クラフトビールに魅了されたという。「まさに沼にはまった感じ」と海老名さん。盛岡市内にはクラフトビールを取り扱う店が少なく、「ないなら自分で作ろう」と思い立ち、店を開くに当たり、自分の好きなキャンプの要素も加えようと考えた。

 主に取り扱うアウトドア用品は、個人などが小規模で立ち上げた「ガレージブランド」の商品。海老名さんは「クラフトビールを作っている醸造所も小規模なところが多いので、一緒に並べると相性がいいと感じた。ガレージブランドとクラフトビールは、どちらも作りの繊細さや作り手のこだわりが感じられる点が面白いところ。その魅力を伝える店にしたい」と話す。

 現在、店内には約10ブランドのランタンや食器、収納ケース、バッグなどの製品を並べ、今後、取り扱いブランドを増やしていく。ガレージブランドは生産数が少なく、ネットを通じた販売が中心だという。品物が店頭に並び、直接見て購入できる機会は限られているため、「通販では分からないサイズ感や素材感、作りの細かさを確かめて購入してほしい」という思いも込めた。

 クラフトビールは海老名さんが「おいしい」と思った「推しメーカー」のものをそろえる。現在は100種類ほどの取り扱いを見込んでいるが、200種類まで増やすのが目標。ビールにはメーカーからのコメントのほか、海老名さんのコメントも添えて、味わいや香り、特徴を伝える。ビール選びに迷った時は海老名さんがサポートするという。購入したビールを飲むことができる「角打ちスペース」も、店内に設けた。

 店名の「サンカ」は、かつて日本の山で暮らしていた人々の呼び名「サンカ」から取った。海老名さんは「サンカは山で暮らし、時々里に下りて商売をしていたという。私も休日は夫婦で山に行って、平日は山から降りて商売をしているので、似ていると感じた」と話す。

 開店前からインスタグラムを通じて情報発信を行い、4日にプレオープンすると予想以上の来店があったという。クラフトビール好きやキャンプ好きでビールを飲む人が店に集った。「反響が大きいのはうれしい。ビール好き、キャンプ好きに限らず、いろいろな人に来てほしい」と海老名さん。「キャンプギアとクラフトビール、それぞれの魅力を誰かと分かち合える場所にしたい。お客さまとの距離を近づける店にしていくのが目標。皆さんからの『このビールおいしいよ』『このブランド良いよ』という提案も歓迎なので、誰かと話しながら選ぶ楽しさを味わってもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は11時~20時。火曜定休。

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