岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1、TEL 019-606-1730)では現在、「手づくり絵本展」(主催=岩手県読書推進運動協議会ほか)を開催している。
今回で29回目を数える同展は、昨年秋に全国の読書週間の期間に県内から募集した「手づくり」の絵本を、2月1日から14日の「岩手の読書週間」に合わせて展示するもの。「成人の部」「生徒の部(中高生)」「児童の部」のほか、親子や先生と生徒など大人と子どものペアなどが参加する「わかばの部」の4部門で計175作品が出品。それぞれ最優秀賞、優秀賞が選ばれた。
絵本はどれも世界に一冊しかない手作りで、中には表紙に布を用いたものや、絵本すべてを布やパッチワークで仕上げた力作も。最近では、市販の「絵本キット」を利用するケースも多く、ハードカバーや綴じ方などで本格的に製本された絵本が多く出品されているのが傾向のようだ。
同館主任の岩間純(あつし)さんは「個人で出品する人はもちろん、学校の授業の一環で絵本づくりに取り組むところも多い。長く続けてこられたのは、絵本が一般の人にとって取っ付きやすく、親しみが持てるからなのでは」と話している。
同展の最終日となる2月7日には、「岩手県読書をすすめるつどい」と共に表彰式が行われる。