体験型学習イベント「大人のジブン探究学校 in 岩手」が6月24日、「BeBA TERRACE（ビバテラス） 学び棟」（本宮）で開催される。

　同イベントを企画した志釜研作さんは昨年9月、地方の中高生向けに学びのサードプレース（第三の場所）を提供したいという考えから盛岡で起業。中高生向けの体験学習プロジェクト「SEARCHLIGHT PROJECT」を立ち上げ、岩手を含めた北東北や南九州などの地域を定期的に訪れ、ワークショップやトークセッションなどを行っている。

　プロジェクトの対象地域には、人口規模が30万人～50万人の街を選んでいるという。志釜さんは「人口100万人ほどの大都市は公共交通機関を利用して移動できる範囲も広く、中高生にとって遊ぶ場所の選択肢が増える。一方、50万人くらいの街は車社会で、中高生が自分で移動できる範囲が限定され、遊びや学びの場も限られる。地方の中高生が学校以外の場所でいろんな人に出会い、社会と接点を持つことで、将来の選択肢を増やしてほしいという思いがある」と話す。

　プロジェクトを通じて盛岡を訪問する中で、20代・30代の人からキャリア形成について相談を受けたことが、大人向けの学習イベントを考えるきっかけとなった。「大都市だと大人にとっても自宅と学校・職場以外のサードプレースやコミュニティーが多くある。「岩手でも年齢問わず、自分自身を見つめる学びの場がもっと増えても良いのではないか」というアイデアから、「大人のジブン探究学校」を思い付いた。

　イベントでは毎回テーマを設け、岩手で活躍する人をゲストに招き、岩手のことやライフスキルについて学ぶ、参加者同士で何かを創作するといったことに取り組む。1回目のゲストにはフリーライターでフリー編集者の山崎薫子さんを招き、記事の書き方についてのトークセッションや参加者同士が互いのキャッチコピーを作るワークショップを行う。

　イベントタイトルには「大人」と付いているが、参加者の年齢は問わない。地域によっては中高生向けのイベントを開催するのが難しい環境もあり、大人向けの学びの場へ中高生が参加できるような流れを形成することも目標としている。

　志釜さんは「コンセプトは、岩手で活躍する人と一緒に、楽しく学ぶ。これからのキャリアに悩んでいたり、何か新しいことを始めたりしたい人、楽しく学ぶ仲間を探している人に参加してもらいたい」と呼びかける。

　開催時間は14時～16時。参加無料（当日投げ銭制）。定員は15人。参加には事前の申し込みが必要で、専用フォームから受け付ける。申し込み締め切りは6月22日。