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盛岡の「紺スタ」が4年ぶりの本格開催 スタンプ集めて街歩き

紺屋町の通りにはためく「紺スタ」の旗。スタンプがある場所の目印

紺屋町の通りにはためく「紺スタ」の旗。スタンプがある場所の目印

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 「第11回紺屋町かいわいスタンプラリー もりおか中津川まち歩きスタンプラリー」が、4月22日に始まった。

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 同スタンプラリーは、地域の店主などで構成する「紺屋町かいわい街並み協議会」が主催し、2011(平成23)年に始まった。「紺スタ」の愛称で親しまれ、2019年まで毎年開催を続けていた。2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響から中止とし、2022年の秋には規模を縮小した番外編「紺スタミニ」として再開。今年は4年ぶりの本格開催となる。

 今回のテーマは「福のカミのいる町」。テーマの背景には、同スタンプラリーのルーツとなっている約40年前に紺屋町を含む河南地区で行われたスタンプラリーがある。当時のスタンプ図案を担当したのが美術家・染色家の福田隆さんだった。テーマの「福」は福田さん、「カミ」は現在のスタンプ制作を手がける「紙町銅版画工房」の「カミチョーさん」こと岩渕俊彦さんを指し、紺屋町が「福のカミ」がいるスタンプラリーの町と表現している。

 紺屋町かいわい街並み協議会の森理彦さんは「もともとは、2020年に開催予定だった第10回に合わせて選んでいたテーマ。福とカミの2人は紺屋町のスタンプラリーとは切っても切れない存在。特に福田さんの作品は街を歩いている時に目にすることもできる。紺スタのきっかけにもなった人物なので、焦点を当てて紹介したかった」と話す。

 今回は68カ所の店舗・施設が参加。各所のスタンプのほか、福田さんにちなんだ4つのテーマスタンプ、テーマスタンプを集めると押すことができる特別なスタンプ「ゴールスタンプ」を用意する。参加者は専用のスタンプブックを購入し、そこへスタンプを集めていく。スタンプブックにはプレゼントに応募するためのカードが付属し、指定のスタンプを集めると抽選に申し込むことができる。

 スタンプブックは3月下旬から開始前日まで事前予約を受け付け、200を超える申し込みがあった。申し込んだ人からは「待っていました」「楽しみにしていました」というメッセージも届いているという。初日にはピンク色のスタンプブックを持った多くの人が紺屋町を歩く姿が見られた。

 森さんは「スタンプブックを持って散策する皆さんと久しぶりに会うことができてとてもうれしい。期間は約1カ月あるので、ゆっくりしたペースで、『福のカミ』がいる縁起の良い町の街歩きを楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 スタンプブックは1冊400円。スタンプラリーに参加する一部の店舗・施設で販売する。期間は5月28日まで。期間中、テーマスタンプは5月12日・13日・14日・27日・28日、ゴールスタンプは27日・28日のみ設置する。

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