盛岡市役所本庁舎1階の市民登録課北側入口横に現在、来庁者や市外からの来訪者を歓迎する「ウエルカムパネル」が設置されている。
市が取り組む関係人口を中心とした移住・定住・交流人口対策事業「『盛岡という星で』プロジェクト」の一環として企画。市が米ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」に選出されたことも、きっかけの一つとなった。市へ訪れる人におもてなしや感謝の気持ちを伝えるとともに、婚姻届や出生届、転入届などの提出のために来庁した人が記念撮影できる場所を提供し、盛岡への愛着醸成につなげる。
パネルには、市の関係人口交流拠点「盛岡という星で BASE STATION」を運営する「盛岡という星で BASE STATION 運営協議会」と「MCL 盛岡外語観光&ブライダル専門学校」が共同で企画・制作したオリジナル婚姻届に使われているものと同じイラストを使用。岩手山や開運橋、岩手銀行赤レンガ館、盛岡三大麺、南部鉄器など盛岡らしいモチーフが優しい作風のイラストで描かれている。中央には「Let’s take a picture」と書いたパネルを持った人物も配置した。
パネルは3月24日に設置。来庁者の中にはパネルに着目し、「これはなんだろう」と会話する人の姿も見られるという。今後は写真撮影用のスペースも確保し、利活用の促進も目指す。
「盛岡という星で」プロジェクトを総括する市都市戦略室の担当者は「市役所は何か用事がないと訪れることがない場所。書類の提出や各種手続きなどで来庁した時はもちろん、観光案内といった目的で訪れた時にもフォトスポットとして注目してもらいたい」と呼びかける。