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宮古の若者団体が盛岡駅でポスタージャック 「会いに来て」の思い込め

「私たちに会いに来て」と呼びかける皆さん。ポスターには宮古市長の力強いメッセージも

「私たちに会いに来て」と呼びかける皆さん。ポスターには宮古市長の力強いメッセージも

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 「三陸宮古の明日を映す実行委員会(ミヤクラ)」が3月8日、盛岡駅構内にポスターを掲示する「ミヤクラ ポスタージャック&デジタルサイネージジャック in JR盛岡駅」を始めた。

デジタルサイネージにもミラとサクヤが登場。キャラクターボイスを生かしたPR

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 同委員会は若者が交流したり楽しんだりする場所を作るため、アニメ文化を通じて宮古を発信することを目的に活動し、アニメソングを軸としたクラブイベントや、市内の名所を活用したコスプレ撮影会を企画してきた。2020年からは新型コロナウイルス感染症の影響を受けてイベントの開催が難しい状況だったが、その中で始めたのが公式キャラクターの「ミラ」と「サクヤ」を生かしたキャラクターコンテンツの発信だった。

 今回のポスタージャックは同委員会の活動のPRと共に、宮古市のことや東日本大震災からの復興について発信する目的がある。同委員会は震災復興が進む中、「宮古から若者がいなくなってしまうのではないか」という考えから活動を始めた。ミラとサクヤも、幼少期に震災を経験した設定になっている。

 ポスター制作費や掲出費などを募るクラウドファンディングを行うと予想以上の反響があり、目標金額50万円を上回る77万7,000円が集まった。目標額を越えたことから、ポスター掲出だけではなく、駅構内にあるデジタルサイネージにもミヤクラの活動を伝える映像を流す。ポスターは南側改札付近に計19枚を掲出。デジタルサイネージは南側・北側の計8カ所で約3分に1度15秒の映像が流れ、ミラとサクヤが声でミヤクラの活動を伝える。

 ポスターはイラストレーター・なもりさんが描くミラとサクヤのイラストを使い、背景にはSNSに投稿している4こま漫画をちりばめた。宮古の景勝地「浄土ケ浜」の写真も使い、「逢(あ)おうよ、宮古で。」というキャッチコピーが添えられている。ポスターのレイアウトを担当した武藤弥生さんは「形になると感慨深く、うれしい。背景に使った漫画も委員会メンバーの思い入れのあるものを選んだ」と話し、4こま漫画の制作に関わる菊池心音さんは「自分が携わる作品がこのような形になるなんてうれしい。胸がいっぱい」と喜ぶ。

 掲出するポスターの1枚には山本正德宮古市長からの「私に会いに来て」というメッセージが書かれている。同委員会の会長・三浦洋佑さんは「復興は道路が直ったり、建物ができたり、街の機能が回復して終わりなのではなくて、宮古に来てくれる人、また来たいと思ってくれることが増えることも復興だと考えている。イベントなどの開催がその一部に役立てばと思って活動を始め、これからも続けていく。ミラやサクヤ、市長、そして私たち委員会のメンバーを含め、宮古に住む『みんな』に会いに来て」と呼びかける。

 ポスターの掲出などは今月14日まで。

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