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南昌荘の「ひなまつり」今年も 点数増やし華やかでにぎやかに

つるし飾りの奥には手作りのたまごびな

つるし飾りの奥には手作りのたまごびな

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 国の登録記念物、盛岡市指定の保護庭園・景観重要建造物で、いわて生協所有の「南昌荘」(盛岡市清水町)で現在、「南昌荘のひなまつり」が開かれている。

1つ目の会場で最初に来館者を迎えるひな人形。関西風の昔ながらの飾り方だという

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 南昌荘でのひなまつりは2001(平成13)年に始まり、23回目を迎えた。今回も盛岡市内を中心に約20人から借り受けたひな人形・ひな飾りを、3つの会場と廊下などに展示する。今年は点数を増やし、昨年よりも華やかでにぎやかに飾り付けて来館者を迎えている。

 担当者の牧野典子さんは「ひなまつりを始めたばかりの頃は、板の間にささやかに飾っているだけだったのが、今では廊下や階段にまで飾れるくらいになった。今年はここ数年の中でも一番華やかな印象に仕上がっている」と話す。

 1つ目の会場「松鶴の間」には江戸時代の「享保びな」をはじめとする歴史のあるひな人形、2つ目の会場「南昌の間」はフェルトで作られたひな人形などを展示。3つ目の「水月の間」には比較的新しい段飾りやつるしびななどを飾り付けられている。廊下にも陶器製のひな人形や卵形の手作りのひな人形、つるしびな、米で作った小さなひな飾り、階段を使った段飾りなどが並び、着物を使った和風の装飾も施されている。

 同施設のひなまつりは、新型コロナ禍の影響を受けて一時的に臨時休館をすることはあったが、「厄を払い、健やかな日々を送れるように」と思いを込め、感染症対策を行い中止することなく毎年続けてきた。牧野さんは「ひな人形が飾られると南昌荘には一足早い春が来る。心が落ち着けない状況はまだもう少し続くと思うが、おひなさまたちの優しいほほ笑みに癒やされてもらいたい」と呼びかける。

 開館時間は10時~16時。月曜・火曜休館。入園料は大人=300円、小中学生=150円。3月5日まで。

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