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盛岡のホテルに「まんがライブラリー」 コロナ禍もきっかけ、岩手関連作品も

ソファー、テーブル、2,200冊のまんがが並ぶ

ソファー、テーブル、2,200冊のまんがが並ぶ

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 ホテルエース盛岡(盛岡市中央通2)が2月から、漫画の閲覧・客室への持ち出しができる宿泊者向けの「まんがライブラリィ」の運用を始めた。

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 同ホテルでは以前から宿泊者が館内で余暇時間を楽しむ方法について考えていたという。企画を担当する管理・企画課の田中宣行さんは「特に連泊する人に向けて何かできないかと思っていた。連泊中に外食や観光に出かけず客室でのんびりする時間を取ったり、天気が崩れてホテルの中で過ごさなければならなくなったりということもある。滞在時間をゆっくりリラックスして過ごしてもらうアイデアはないかと考えていた」と話す。

 検討を続ける中で出てきたのが漫画だった。自身も大の漫画好きである田中さん。宿泊者向けに漫画図書館のような設備を導入できないかと昨年から準備を進めてきた。今回は会議室として貸し出していたスペースを利用。新型コロナ禍で会議室の需要が減り、館内にはほかにも会議室や宴会場として貸し出している部屋があったため、宿泊客がゆっくり過ごすスペースとしての活用を決めた。

 用意した漫画は全2200冊。選書は田中さんが担当した。岩手に縁ある作家や作品を多く並べようと、岩手出身の池野恋さんの「ときめきトゥナイト」や三田紀房さんの「ドラゴン桜」、作品の中に軽米町をモデルにした風景が登場する「ハイキュー」、盛岡駅が描かれる「呪術廻戦」などを選んでいる。このほか最新の話題作や定番の人気作、田中さんお薦めの「推し作品」も並ぶ。

 室内にはソファやテーブルが配置され、その場で漫画が読め、ソフトドリンクのみ持ち込みが可能。専用の籠を使って客室へ持ち出すこともでき、持ち出したものはフロントに返却する。運用初日から多くの宿泊者が利用し、複数冊を持ち出してじっくり楽しんでいる様子も見られる。

 今後は岩手関連の作品をさらに充実する考えもあるほか、利用者からのリクエストを受けて作品の入れ替えを行っていく予定。田中さんは「『まんがライブラリィ』があるからこのホテルに泊まりたい、と思ってもらえるとうれしい。岩手では漫画を使った情報発信に取り組んでいるので、漫画作品から岩手・盛岡に興味を持つきっかけになれば」と期待を込める。

 開館時間は15時~22時。

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