セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)が9月5日、岩手県産山ブドウの果汁を使った「セブンプレミアム 岩手県産完熟山葡萄(ぶどう)サワー 400ml」を東北エリアのセブン-イレブンや、全国のイトーヨーカドーなど、同社グループの店舗で発売した。
県産山ブドウを使った商品としては、昨年、JA全農などと連携した取り組みとして「岩手県産山葡萄サワー」を初めて販売。生での流通に向かず、東日本大震災の影響を受け販売先などが減少する山ブドウを商品化することで生産者の所得向上を目指し、消費者からも好評を受けた。
同社では現在、グループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」のテーマの一つに「持続可能な調達」を掲げ、持続可能で安定した原材料の調達や、安全・安心・便利で環境にも配慮した商品を提供する取り組みを進めている。地域の優良な原材料を使った商品を展開するとともに、生産者の応援につなげたいという思いから、今回、関係各所と連携することで、原材料となる山ブドウを継続的に調達。今回はプライベートブランド「セブンプレミアム」の商品として販売する。
同社によると、同商品には収穫時期を1カ月遅らせ完熟後に収穫した山ブドウ果汁10%を使用。果汁を3年間熟成させることで、凝縮された甘さとコク深いうまみのある味に仕上げた。香料は加えず、山ブドウ本来の風味が楽しめるという。
同社の担当者は「岩手を代表する特産品でもある山ブドウの味わいを楽しんで」と呼びかける。
価格は258円。東北を中心としたセブン-イレブンとヨークベニマル、全国のイトーヨーカドーとヨーク各店、シェルガーデンで取り扱う。9月6日からは、東北6県のセブン-イレブンで山ブドウの果汁を使った「岩手県産山ぶどうのシュークリーム」(226円)も期間限定で販売している。