「第8回盛岡珈琲(コーヒー)フェスティバル」の出店者を実行委員会が現在、募集している。
同イベントは県内外のコーヒー店などが集うイベントとして2019年6月に始まった。出店者がコーヒーや菓子、雑貨などの販売をメインにしていたが、前回からはトークショーやドリップ体験など新たな試みを取り入れ、会場で過ごす時間を楽しんでもらう内容にも力を入れてきた。
8回目は10月22日・23日に開催を予定。これまでは実行委員会側からの声かけで出店者を決めていたが、今回初めて公募する。実行委員長を務める「ねるどりっぷ珈琲 機屋」の店主・関基尋さんは「8回も続けてきて安定感や落ち着きが出てきた。これまでは機屋が先頭に立っていた感じがあるが、これからはより公平に、肩を並べてやりたいと思っている。盛岡のコーヒー屋が出店するから盛岡珈琲フェスなのではなくて、盛岡にコーヒー屋が集い、盛岡をコーヒー屋が盛り上げるイベントであるということをもっと伝えていきたい」と意気込む。
出店者は店舗運営実績が1年以上の通常枠と、販売実績なしまたは1年未満のチャレンジ枠の2つの枠で募集。「実行委員会の役割の一つにコーヒー屋を応援することがある」と関さん。「実店舗を持たない店も増えていて、出店場所や活動できる環境がある限りコーヒー屋はすたれない。コーヒーラバーからオーナーへの挑戦も応援したい」と話す。募集店舗数は14店で、そのうち2店をチャレンジ枠とする予定。
出店条件としては、2日間参加可能であることのほか、通常枠の場合は運営実績を満たしていること、使用するコーヒー豆が原則自家焙煎(ばいせん)であることなど。チャレンジ枠の場合は自家焙煎でなくても構わない。応募はメールで受け付け、同イベントホームページに掲載する応募要項を確認した上で、店名または屋号、同イベントへの出店経験の有無、販売商品などの必要事項を明記する。同時に店舗や活動の様子が分かる写真も別送する。
関さんは「珈琲フェスティバルは種をまくためのイベント。新しきも古きも歓迎する。イベントを通じて新しいコーヒー屋が増える、新しい店が増えることで既存のコーヒー屋はブラッシュアップする。お客さんは店を選ぶ楽しみができる。イベントの先へつながるよう皆さんの心に種をまきたい」と話す。
応募は9月16日必着。審査の上、メールで結果を連絡する。