盛岡市肴町商店街「ホットラインサカナチョウ」アーケード内で現在、「盛岡七夕まつり」が開催されている。
昭和初期に始まり、肴町を含めた河南地区の夏の恒例行事として市民に愛されてきた同イベント。商店街の店舗や地域の子どもたちが作った手作りの七夕飾りが飾られ、出店が並び、にぎわっていた。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020年は中止となり、2021年は七夕飾りのみを20日間にわたって展示する形で実施。七夕飾りの吹き流しも手で触れられないように短くするなど、密集を回避する対策を講じた。
今年は出店やライブステージなどの催しを含め3年ぶりの本格開催。8月1日~3日をプレ開催、4日~7日を本開催とし、期間を延ばすことで来場者の分散を図る。アーケード内は、吹き流しが付いた大型の飾り約40本、各店頭の飾り10本、小型の飾り14本で彩られた。今年も吹き流しは短めに仕上げ、来場者へはマスクの着用や手指の消毒といった対策への協力を呼びかけている。
本開催期間からは、出店の数が増えるほか、ステージイベントなどの催しも予定。6日は氷の彫刻の展示やホットライン寄席、7日は盛岡七夕ライブ、6日(15時~)、7日(13時~)は盛岡さんさ踊りパレードが行われる。
アーケード北側で現在解体工事中の「Nanak(ななっく)」跡地前では、昔の七夕まつりの写真を展示する「思い出の写真展」を開いている。懐かしい写真に足を止めて眺める人の様子も見られる。
「久しぶりににぎわいが戻ってきたように感じられてうれしい」と同商店街振興組合事務局長の大澤克弘さん。「長い間、コロナ禍の影響で夏に遊ぶ場所が制限されている子どもたちにお祭りを楽しんでもらいたい。まだまだ状況は厳しいと思うが、お互いに対策をしながら、夏の思い出をつくってほしい」と呼びかける。
開催時間はプレ開催期間=10時~18時、本開催期間=10時~20時。