「第45回盛岡さんさ踊り」が8月1日に開幕した。
盛岡さんさ踊りは、1978(昭和53)年に第1回を開催して以来、夏の風物詩として親しまれ続けている。2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて2年連続の中止。2020年は現在の形となってから初めての中止だった。
今年は感染症対策を講じて、3年ぶりのパレードを開催。パレードの距離は従来の約半分となる500メートルに短縮。出演団体は参加人数の上限を150人とし、パレード時には踊り手同士の間隔を2メートル以上空けて列を組む。沿道の観覧エリアも拡張し、パレード終了後に観客も参加して行う輪踊りは中止とした。
初日のパレードは、沖縄県うるま市と盛岡市の友好都市提携10周年を記念した特別集団を先頭に岩手県公会堂前をスタート。「うるま市 天願区青年会」が伝統エイサーを披露した。続いてそろいの浴衣を着た5人の「ミスさんさ踊り」と、ミス太鼓・ミス横笛・うたっこ娘による「さんさ太鼓連」が踊り手・たたき手たちの先陣を切り、華やかな演舞でパレードを盛り上げた。初日は35団体が出演。参加者は鼓や笛の軽快な音色に合わせて踊り歩き、幸せを呼ぶ「サッコラチョイワヤッセ」の掛け声を3年ぶりに盛岡の街に響かせた。
出演者らの華やかな群舞に、観客らが沿道から大きな拍手を送ったり、手を振ったりする様子も見られる。市内から訪れた女性は「盛岡に引っ越してきてから初めて見るさんさ踊りのパレード。どんなものかずっと楽しみにしていた。コロナ禍で制限もあり、暑さも厳しい中、素晴らしい踊りを披露してくれた皆さんにたくさん拍手を送りたい」と話す。
4日までの期間中、延べ165団体が出演予定。中止を受けパレードに参加できなかった2021年のミスさんさ踊りらが出演する「2021ミスさんさ・さんさ太鼓連」や、特別団体として「新たな踊り『吉希翔(きっきしょう)』のお披露目パレード」も各日参加する。最終日には、各団体の太鼓による「太鼓大パレード」を予定する。
パレードは各日18時スタート。