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盛岡で「キングオブチキン作品展」 ファンの夢が現実へ、アート作品展示

誕生からの3年間で制作した作品が並ぶ会場

誕生からの3年間で制作した作品が並ぶ会場

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 九戸村の非公認キャラクター「キングオブチキン」による作品展「キングオブチキン作品展 IN 盛岡」が6月8日から、「八満食堂コレコウジツ」(盛岡市八幡町)内の「奥スペース futuca(フツカ)」で始まった。

屋外に展示された巨大絵馬。コロナ禍終息を祈願して作られたという

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 キングオブチキン(通称=オブチキさん)は、県内有数の鶏肉の生産地である九戸村をPRするため同村商工会青年部によって2019年に生み出された。頭がニワトリ、体は人間というユニークな見た目で人気を博し、県外から応援するファンも多い。

 活動の一環として、九戸村を訪れた人に楽しんでもらおうとオリジナルグッズやアート作品の制作を続けているほか、同村商工会青年部と結成したバンド「ザ・トリフターズ」での音楽活動、メディア出演、県内企業とのコラボレーションなどにも取り組んでいる。

 作品展の開催は今回が初めて。SNS上に「オブチキさんが盛岡で作品展をしていて、それを見に行く夢を見た」という投稿があり、オブチキさんが「やりたいね」と反応したところ、ファンの間で盛り上がり現実のものとなった。会場の「八満食堂コレコウジツ」は以前、オブチキさんの企画に参加したつながりから選ばれたという。

 展示するのは、3年間の活動で制作したグッズやポスター、アート作品など。まちの駅「まさざね館」で展示している巨大絵馬のほか、オブチキさんの経験を基に作った絵本「ニワトリニになったぼく」も並ぶ。

 オブチキさんは「盛岡で作品やグッズを見るのを楽しみにしているという声も届いていて、ありがたい限り。チラシの配布など作品展の周知活動にもSNSを通じて応援してくれるファンの皆さんが協力してくれた」と話す。

 会場ではグッズの販売を行うほか、飲食店という環境を生かしたコラボメニューも提供。ザ・トリフターズの新曲「CHIKEN CURRY MAGIC」に合わせたメニュー「濃厚バターチキンカレー」(1,400円)には、九戸の特産「あべどり」を使っている。

 作品作りの合言葉には「鳥肌品質」を掲げる。「この合言葉は、鳥肌ものの作品を作ろうというもの。一見ばかばかしいテーマでもよく見るとすごい、というところに注目してほしい」とオブチキさん。「九戸のスタッフが盛岡まで作品を運んでくれたり、夜遅くまで準備をしてくれたりしてくれた。私の作品展というより、九戸村の若手全員で作った展示。作品を見てくすっと笑ってもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は11時~16時。入場無料。作品展のみの来場も可能。今月13日まで。11日と12日にはオブチキさんも来場予定。

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