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「ホホホの森」を子どもたちが探検 盛岡城跡公園を遊びの場所へ

園内のスモモの木についてのクイズに挑戦する子どもたち

園内のスモモの木についてのクイズに挑戦する子どもたち

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 盛岡城跡公園(盛岡市内丸)を会場とした子ども向けの遊びのイベント「ホホホの森 探検隊」が5月14日に初開催された。

「ホホホの森 探検隊」チラシ

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 イベント名になっている「ホホホの森」は、民間の力を借りて都市公園を整備する「公募設置管理制度(Park-PFI)」を活用して盛岡城跡公園内に整備予定の複合施設の名前。イベントの実行委員会代表を務める吉田信一さんはホホホの森を応援する有志によるグループに参加している。そのグループの中で「整備に向けて子どもたちの意見を聞いてみてはどうか」というアイデアが出たという。

 そこで昨年、盛岡城跡公園に近い杜陵小学校の児童から希望者を募ってワークショップを実施。児童は公園内の散策や自然を使った遊びを体験したほか、公園のあり方や考え方について学び、市とホホホの森を整備する事業者へ整備に向けた意見を提案した。その意見の一つに「これからも公園内で遊びのイベントを定期的に行ってほしい」というものがあり、今年から参加者の枠を広げ、月1回のペースで開催することとなった。

 吉田さんは「盛岡城跡公園を子どもたちの勉強や遊びの場として安全に楽しく使ってほしい思いがある。その一方で、子どもたちは公園での遊び方を知らない。ここには大きな遊具はないが、自然を生かしたいろんな遊び方や学び方ができる。その方法を伝えていきたい」と話す。

 「ホホホの森探検隊」では、森林インストラクターの川村晃寛さんを講師に迎え、公園内の探検やターザンブランコ、落ち葉アートなど季節に合わせた遊びを行う。初回は「公園の森たんけん!」と題し、約30人の子どもと保護者と一緒に公園内を巡った。

 子どもたちには18個の問題が載ったワークシートを配布。「ビクトリアロードに沿って植えられているユリノキの正確な本数を答えろ」「松ぼっくりを2種類見つける」「石垣の石で、口を開けて笑っているように見える『笑い積(づみ)』はどれ?」「岩手公園本丸の標高は何メートルか」といった問題に挑戦し、子どもたちは「分かった」「見つけた」と歓声を上げたり、川村さんの解説に「知らなかった」「面白い」と反応したりする様子も見られた。

 イベントは来年3月まで実施予定。吉田さんは「ホホホの森が完成した後も続いていくような取り組みになれば。盛岡城跡公園の魅力を知り、たくさんの遊びを通じて公園を好きになってもらいたい」と呼びかける。

 参加には各回1週間前までの申し込みが必要。申し込みはチラシに記載するQRコードから受け付ける。参加費は各回1人100円。

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