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「Waのまちもりおかリース展」始まる リースの輪のように気持ちをつなぎ合って

今年の「Waのまちもりおかリース展」の作品。2年ぶりの開催に力作がそろう

今年の「Waのまちもりおかリース展」の作品。2年ぶりの開催に力作がそろう

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 一般公募によるリース作品を展示する「Waのまちもりおかリース展」が12月1日、岩手県公会堂ギャラリー(盛岡市内丸)で始まった。

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 盛岡市とハートフルワークいわて、盛岡広域森林組合青年部が協働で展開する「Waのまちもりおか『絆の輪』プロジェクト」の一環として開かれている。プロジェクトでは、盛岡市産のスギの葉を使った直径2メートルのシンボルツリーの製作や、森の素材を使って作製した「もりおか森のリース」を内丸・大通周辺に飾る「Waのまちなか展示」も実施している。

 公募によるリース展は25年ほど前に「深沢紅子 野の花美術館」で始まり、その後場所を変えながら継続。「Waのまちもりおか『絆の輪』プロジェクト」としては今回で12回目となるという。震災後は「絆の輪」をテーマに作品を募り、毎年個性豊かなリースが集まっていた。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一般公募は中止。「リースのつながりが途切れぬように」という思いも込め、一般公募展の歴代受賞者による作品展のみを行った。今年は一般公募が再開。プロジェクトに関わる「ハートフルワークいわて」の江見夏恵さんは「『おうち時間』が長かったこともあるのか、今年は特に力作ぞろい。届いた作品を見てとても感動した。どれもオンリーワンの作品として優劣が付けられない」と話す。

 今年集まった作品は約40点。ドライフラワーや松ぼっくり、唐辛子といった植物のほか、布や毛糸、プラスチックなどの素材を使ったリースが並ぶ。作品にはそれぞれ作者名・タイトル・作者によるコメントを添え、リースと共に作者の思いや頑張ったポイント、作品のテーマなどを紹介する。

 集まったリースの中から、一般投票により「リース大賞」を決定。来場者は1人2作品まで選んで投票でき、リースをじっくりと眺めながらお気に入りの作品を探す来場者の姿も見られた。リース大賞を含めた受賞作品は「深沢紅子 野の花美術館」で行われる「Waのまちもりおかリース展受賞作品選抜展」でも展示される。

 会場となっている岩手県公会堂の入り口には今年のシンボルリースも飾られている。「まちなかにリースが並ぶと、クリスマスが来たなと思ってくれる人や、ほっとした気持ちになると声を掛けてくれる人も多い」と江見さん。

 「まちなかに飾るリースの材料となるスギの木や葉を切る人、運ぶ人、リースを作る人、飾る人、そして公募展にリースを送ってくれる人と、プロジェクト全体がたくさんの市民の思いをリースの輪のようにつなぎ合って出来ている。寒さ厳しい季節ではあるが、リースを眺めて温かい気持ちを感じ取ってもらいたい」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~18時(最終日は15時まで)。来場者による投票は4日午前中まで。受賞作品の選抜展は12月7日から開催予定。

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