盛岡市映画館通り周辺の飲食店による合同イベント「センベロシネマストリート2021」が11月1日に始まった。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて低下した市内経済の浮揚を図り、複数の事業者がグループを構成し、市内の地場産業などの資源を活用して行う新たな事業を市が支援する「盛岡市地域経済好循環推進事業」の採択事業。コロナ禍の影響を受けて疲弊した中心市街地飲食店を応援するために企画し、1,000円で楽しめる「センベロ」をテーマに、中心市街地で気軽に飲食を楽しめるきっかけをつくる。
実行委員会の担当者は飲食店の現状について「個人的な見解ではあるが、飲食店の状況は相変わらず厳しい一方で、底は見たような雰囲気もある。緊急事態宣言が全国で解除されたことで、期待が膨らんでいる印象。もう少し時間がたてば変わるかな、という感じだ」と話す。
今回のイベントには、盛岡市映画館通り周辺の飲食店13店舗が参加。ドリンクとフードがセットになった各店独自の「センベロセット」を提供する。名物メニューを取り入れるなど、店ごとに趣向を凝らす。期間中は各店を巡るスタンプラリーも実施。参加者は参加店でスタンプカードを受け取り、5店舗分以上のスタンプを集めるとプレゼントに応募できる。応募者の中から抽選で30人に景品を贈呈する。
感染症対策として参加者向けのルールを設定。従来のはしご酒イベントのように1日で数店舗を回遊させる形ではなく、2週間の期間を設け、利用できる店舗は1人につき1日2店舗までとした。開催期間を長くすることで、期間中に複数回、連続的な利用を促す。期間終了後も参加者が利用できる店舗を発見する機会にもしたいという狙いもある。
参加各店舗にはPOPやバナーを掲示するほか、動画を使って各店の雰囲気や提供メニューを紹介し、インパクトや話題性の向上も図る。
担当者は「センベロシネマストリートの魅力は、1,000円で各店の魅力的な独自メニューを堪能できるところ。開催期間も長いので、全店コンプリートを目指してほしい。参加者の皆さんも感染症対策をして、楽しく、盛岡の飲食店を応援して」と呼び掛ける。
期間は11月13日まで。参加店舗とマップは公式ホームページにも掲載している。