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岩手県、独自の緊急事態宣言解除に 自粛要請緩和、県施設など順次開館へ

岩手県庁

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 岩手県は9月16日、県内での新型コロナウイルス感染症の感染が急拡大していることを受けて発出していた県独自の緊急事態宣言の解除を発表した。

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 独自の「岩手緊急事態宣言」は県内での新たな感染を強力に抑え込み、医療提供体制のひっ迫・崩壊を未然に防ぐため、8月12日に発令。期間は直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が10人未満となるまでとしていた。

 宣言では基本的な感染対策の徹底のほか、県民に向けて不要不急の外出自粛や都道府県をまたぐ不要不急の帰省や旅行などの原則中止・延期などを呼び掛けた。その後、感染者数は徐々に減少し、9月16日15時発表の人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は9.6人となり、県は「岩手緊急事態宣言」解除した。

 「岩手緊急事態宣言」の解除により、不要不急の外出自粛は解除する一方、国の緊急事態宣言区域やまん延防止等重点措置区域への不要不急の帰省や旅行などの自粛、感染拡大地域との往来についての慎重な判断、「いわて飲食店安心認証」を取得した飲食店の利用などを引き続き呼び掛ける。

 「岩手緊急事態宣言」に伴い臨時休館や利用制限をしていた県施設と盛岡市の施設も、準備が整い次第、順次開館する。17日から再開した施設は、県庁1階県民室、岩手県民会館、県営のスポーツ施設、盛岡市内の老人福祉センター・地区活動センター・児童センター、プラザおでってなど。

 18日から再開予定の施設は、県立美術館、県立博物館、県立図書館、盛岡市内の一部スポーツ施設、市立図書館、都南図書館、渋民図書館、もりおか町家物語館(大正蔵は18日まで休館)、啄木・賢治青春館など。20日から再開予定の施設は、もりおか歴史文化館、盛岡市民文化ホール、盛岡劇場、都南文化会館、渋民文化会館、盛岡市先人記念館、盛岡市遺跡の学び館、原敬記念館、盛岡てがみ館、石川啄木記念館、盛岡子ども科学館など。各施設で運営・利用状況が異なるため、県や市の公式ホームページに掲載する施設の運営状況一覧や、施設ごとに発信する最新情報の確認を呼び掛ける。

 県では、認証を受けた飲食店で使えるプレミアム付き食事券を販売する「いわての食応援プロジェクト」の販売を再開するほか、感染状況を踏まえて県主催のイベントの再開、宣言によって終了した県民向けの旅行・宿泊関連の割引制度「いわて旅応援プロジェクト」の第2弾を10月の開始を目指して準備・調整を進めていく。

 達増拓也県知事は「県民の皆さんの努力と協力により、今日の日を迎えることができた。改めて感謝を伝えたい。独自の宣言を解除しても新型コロナがゼロになったわけではない。感染対策の気の緩みが再び感染拡大につながる。再び宣言を実施しないためにも、基本的な感染対策の徹底を」と県民へメッセージを送った

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