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入院中の子どもたちへ本を贈る「象と花」プロジェクト 本の循環も広めて

象と花プロジェクトのロゴマーク

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 古本販売を行う「盛岡書房」(盛岡市中央通)と書店「さわや書店」による、県内の病院に入院中の子どもたちへ本を贈る「象と花」プロジェクトが8月に始まった。

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 プロジェクトに賛同する個人や団体から読み終えた本を回収し、「盛岡書房」が査定。その査定金額を子どもたちへ贈る本の購入代金に充てる。子どもたちへ贈る本の選書を「さわや書店」が担当する。本は0歳から高校生までに向けたものを選び、カタログを作成。その中から子どもたちが読みたい本を選ぶ。

 プロジェクト名の「象と花」は、象が群れ全体で子育てをすること、そして贈り物のイメージがある花から命名。コミュニティーの中で子どもを育てる象のように、たくさんの人が子どもたちを見守り、思いを寄せてほしいという思いを込めた。「ゾウ」という音に、「贈る」という字も当てはめることができるのも理由の一つになっている。

 盛岡書房の高館美保子社長は「このプロジェクトが広まって、いずれは病気の子どもたちだけではなく、もっとたくさんの子どもたちへ本を届ける取り組みになればと思っている。例えば困窮家庭の子どもに本を届けたり、毎年誕生日に本が届く仕組みを作ったりできれば」と話す。

 プロジェクトのもう一つの目的は本の循環。盛岡市は以前、1世帯当たりの書籍購入額が全国1位となったこともあり、「本の街」とも呼ばれる。同社取締役の佐藤大幹さんも「読書家が多い盛岡だからこそ、このプロジェクトがうまくいくのではと考えている。読み終えてただ捨てたり、売りに出したりするのではなく、循環させて新しい本として子どもたちに届ける。一つの市民活動へ成長していけば」と期待を込める。

 プロジェクトのメインパートナーとして、盛岡信用金庫と盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校が参加。盛岡信用金庫の県内23店舗に本の回収ボックスを設置した。盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校はプロジェクトのデザイン面などに関わる。プロジェクトスタートから間もなく1カ月。多くの人から本の支援と共に「自分に何かできることはないか」「協力したい」という声も集まっている。

 現在、プロジェクトの支援方法は、盛岡信用金庫の回収ボックスや盛岡書房の店舗へ読み終えた本を持ち込むことと、プロジェクトのオンラインショップで販売する古本を購入することの2つ。オンラインショップでの購入の場合、定価の10%を本の購入代金へ充てる。回収対象となるのは全ての本で、書き込みや破れ、日焼けなど状態の良くない本も回収可能。特に、出版から間もない本や専門書・参考書は査定額が大きくなるため、子どもたちにたくさんの本を贈ることができるという。

 1回目の本の贈呈は秋ごろを予定。贈り先は岩手医科大学付属病院の無菌病棟に入院する子どもたちを予定。プロジェクト自体も長く継続していく。

 高館社長は「皆さんに合った方法で、1冊の本からプロジェクトに参加できる。子どもたちを見守ることは、次の世代へ思いを寄せる未来への投資。どうか協力してもらいたい」と呼び掛ける。

 問い合わせは同プロジェクト(TEL 019-681-0852)まで。

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