葺手町(ふきでちょう)商店会が現在、「Go To 葺手町商店街 クイズラリー」を開催している。
「葺手町」は現在の「中ノ橋通一丁目」周辺の旧町名で、屋根葺職人が住む町であったことに由来し、現在は飲食店や病院、青果店などが並ぶ商店街としても知られる。今回のクイズラリーは、商店街の店舗前などに全17問の3択クイズを掲示し、参加者が歩いて問題を探して解答用紙に答えを記入していく。
クイズラリーの企画は、同商店街に直営店「食楽日和(くらびより)」を構える浅沼醤油(しょうゆ)店が、同店で行うイベントに合わせて実施していたもの。そのイベントも昨年はコロナ禍の影響を受けて中止。商店街や周辺地域でのイベントも減っている中、感染症対策をしながらできることを考え、「クイズラリー」の規模を商店街全体へ広げることを思い付いたという。
浅沼醤油店社長の浅沼宏一さんは「イベントが減ることで、地域住人の皆さんや利用者の皆さんと商店街の店主が交流しづらい状況が続いていた。何か催し物をやるならと考えた時、これまでやっていたものを変えながら、互いの絆を深められるものがいいと思っていた」と話す。
クイズの内容は出題する店舗や場所に合わせた内容。「食楽日和」では「しょうゆの主な原料で正しい組み合わせはどれ?」、そば店「東家」は「わんこそば最高記録は女性がだしましたが、それは何杯でしょう?」「『お不動さん』とも呼ばれる『長福院不動堂』にはお不動さんに守られたとの言い伝えもあるこの辺りで多かった厄災は?」といったクイズが出されている。
解答用紙は出題店舗や場所で配布。全てのクイズの回答と氏名や住所などの必要事項を記入し、「食楽日和」の応募箱に入れると、全問正解者の中から抽選で100人に「葺手町大正解商品券」が贈られる。
クイズは難しいものも多く、商店会の会員だけではなくラリーに参加する「回答者」からも好評。浅沼さんは「出題箇所を順番にぐるっと歩くとだいたい1キロくらいになる。運動にもちょうどいい距離。まずはクイズで店の前まで行ってみて、各店のことや商店街について知って楽しんでもらいたい。そして縁をつないで、また葺手町商店街を訪れた時、今度は店の中に入ってみて」と呼び掛ける。
6月22日まで。