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盛岡に「ボンネットバス」再び 運行ルート変え、街歩きの手助けに

「もりおか町家物語館」前に停車するボンネットバス

「もりおか町家物語館」前に停車するボンネットバス

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 北上川に舟っこを運行する盛岡の会・盛岡まち並み塾・もりおか八幡界隈(かいわい)まちづくりの会の3団体が6月19日、「昭和レトロ ボンネットバス運行 開港祭まちなかシャトルバス」を実施する。

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 主催団体の一つである「もりおか八幡界隈まちづくりの会」は昨年11月、盛岡市内の商店会などと共同で市内を巡るボンネットバスを運行。多くの人が乗車し好評を得た。今回は北上川の舟運文化の復活と舟運文化を生かした地域活性化に取り組む「北上川に舟っこを運行する盛岡の会」が同日に開催する「もりおか港・新山河岸 開港祭」に合わせた実施となる。

 今回の運行ルートは、鉈屋町のもりおか町家物語館から盛岡劇場、盛岡八幡宮、バスセンターの順に停車する往路と、バスセンターから盛岡劇場、下町資料館御蔵、もりおか町家物語館の復路の2つ。往路・復路とも、11時台・12時台・14時台・15時台・16時台に運行。13時台にはもりおか町家物語館を出発し盛岡劇場と下町資料館御蔵に停車しもりおか町家物語館に戻るルート、17時台にはもりおか町家物語館を出発しバスセンターにのみ停車するルートで臨時便を用意する。

 八幡町や鉈屋町周辺はバス路線が少なく、盛岡駅方面からアクセスしづらい。そこで、これまでもイベント開催に合わせて駅方面と八幡町・鉈屋町方面を結ぶ循環バスの運行を実施している。前回のボンネットバスも盛岡駅を発着点としていた。今回は駅方面には行かず、八幡町と鉈屋町を中心とした河南地区を巡る珍しいルートとなっている。

 ルート設定の背景には、「もりおか港・新山河岸 開港祭」で北上川を運航する木造船「もりおか丸」がある。もりおか丸は開運橋側にあるもりおか港を出発し、明治橋側にある新山河岸に到着。舟で盛岡駅方面から河南地区に来た乗船客がバスで地域を巡り、バスセンターから盛岡駅へ戻ることを想定した。「もりおか八幡界隈まちづくりの会」会長の大石仁雄(きみお)さんは「もしかすると、ボンネットバスでこのルートを運行するのは初めてかもしれない」と話す。

 当日のバスには添乗員が同乗し、街や名所・名跡に関する話をする予定。大石さんは「これまでとは違う珍しいルートでの運行。ボンネットバスは乗って景色を見るのもよし、外から写真を撮ってもよし。大変な状況が続くが、懐かしいバスが街を走ることを楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 バスは乗車無料。乗車時のマスク着用など感染症対策への協力を呼び掛ける。運行時刻とルートは「もりおか八幡界隈まちづくりの会」のフェイスブックページに掲載する。

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