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盛岡市が資源・ごみ分別アプリ導入へ ごみ出しルールをより分かりやすく

トップ画面ではカレンダー機能でごみの収集日を表示

トップ画面ではカレンダー機能でごみの収集日を表示

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 盛岡市は6月1日、資源・ごみの収集日や分別区分の確認などの機能を搭載したスマートフォン向けアプリの先行公開を始めた。

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 市が導入したアプリは全国の自治体が参加できるごみ分別促進アプリ「さんあ~る」。全国100以上の自治体が参加し、住民が自分の住む地域を設定することで、地域ごとのごみ収集日や分別方法などを確認できる。岩手県の「さんあ~る」導入は盛岡が初となる。

 アプリ利用者の主なターゲットとしているのは盛岡で暮らす若者世代や外国人。市が毎年行っている懇談会での意見や地区別のごみ収集データなどを受け、若年層や単身者などの借家世帯や外国人世帯の地域において、ごみ出しルールが守られていない傾向があると分かっていたという。一方、ごみ収集日と分別についてまとめたごみ出しカレンダーや、ごみ分別辞典といった紙ベースの資料は伝わりにくい部分が多いことも課題になっていた。

 そこで、スマートフォンやタブレットで簡単に確認できるアプリを導入することで、資源とごみの分別やごみの出し方、収集日などの徹底を図る。市資源循環推進課の担当者は「市内のごみの分別状況自体は良くなってきているが、従来のものでは伝わりづらいところや、調べるのに手間がかかる部分もあった。アプリであれば必要な情報に気軽にアクセスしてもらえる」と話す。

 盛岡はごみの収集区分が盛岡地域・都南地域・玉山地域の3つに分かれ、ごみの収集日も地域ごとに異なる。アプリは3地域を対象とし、住所や自治会ごとに設定して利用する。トップ画面では市からのお知らせと各地域の1週間分のごみ収集カレンダーを表示。このほか、設定したごみ出し日を通知する機能や、品目ごとに分別を検索できるごみ分別辞典機能、小型家電や蛍光管・乾電池の回収拠点の一覧表示などが利用できる。カレンダーのみ多言語対応で、スマートフォンの設定に合わせて英語・中国語・ベトナム語で表示される。

 今月30日までは先行公開期間とし、市のホームページやチラシ、転入窓口などでアプリの導入について周知を行い、不具合がある場合の報告は資源循環推進課(TEL 019-626-3733)で受け付ける。今後はアプリを利用してもらうためのきっかけづくりにも力を入れ、ごみの集積場などでもアプリに関する紹介を掲示していく予定。

 担当者は「コロナ禍により家の中で過ごす時間が増え、ごみの量が増えてきている。突発的なものだとは思うが、アプリを活用してごみと資源の分別をしっかりしてもらい、ごみの減量にも協力してもらえたら」と呼び掛ける。

 アプリの本格運用は7月1日から。

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