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「リッチモンドホテル」が岩手初出店 地域に根差したホテル目指して

窓から盛岡駅が見えるステーションビューの一室

窓から盛岡駅が見えるステーションビューの一室

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 「リッチモンドホテル盛岡駅前」(盛岡市盛岡駅前通)が12月15日、開業した。

「リッチモンドホテル盛岡駅前」外観

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 同ホテルは、「ロイヤルホールディングス」でホテル事業を担う「アールエヌティーホテルズ」が運営。岩手初出店で、今回の開業により東北6県全てに「リッチモンド」ホテルがそろう。東北各県に1店を目標に、2008(平成20)年ごろから岩手への出店を計画していたが、東日本大震災の影響などを乗り越え12年越しのオープンとなった。

 ホテルは地上14階建て。総客室数は189室で、「シングル/ダブルルーム」「コンパクトツインルーム」「コーナーツインルーム」「ステーションビューツインルーム」「トリプルルーム」「ユニバーサルツインルーム」「デラックスダブルルーム」の7つの客室タイプを用意する。フロントには「リッチモンドホテル」としては初となるセルフチェックイン機も導入。利用客自身が機械を操作し、スタッフと接することなく最短20秒でチェックイン手続きを完了できる。

 盛岡はビジネスだけではなく、観光での利用に対する需要が高いことから家族連れに向けた設備も充実。従業員や利用客の声を取り入れ、ベッドの高さが低い「ローベッドタイプ」を2部屋用意。万が一、子どもがベッドから落ちた時の危険が少ない。同タイプの部屋はベッド2台を並べ、その隙間を埋めるためのパッドを敷いているほか、家具の角を丸くし、コンセントにはカバー付けるといった工夫が凝らされている。

 ホテル全体のデザインは「広い土地×連なる山脈×広い空」「参道×森林浴」をコンセプトに構成し、内装にも盛岡らしさを取り入れた。「ステーションビューツインルーム」をはじめとする、一部客室からは窓から盛岡駅や岩手山を眺めることもできる。

 2階の朝食レストランは、スタッフが料理を取り分けたり、利用客が好きな小鉢を選んだりするカフェテリア形式。「盛岡三大麺」の冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばのほか、郷土料理の「ひっつみ」など岩手・盛岡らしい料理も提供する。

 朝食レストランは12時から20時までフリードリンクのラウンジとして宿泊客以外にも開放。宿泊客は無料で、一般の場合は800円で利用できる。ホテル内には小会議室やサテライトオフィスなどに利用できるサテライトルーム2部屋も用意。宿泊以外の利用にも力を入れる。

 同ホテル総支配人の森岩若さんは「ホテルといえば県外から訪れた人が使うイメージがあると思うが、ぜひ岩手・盛岡の皆さんに利用してもらいたく地元に根差したホテルを目指したい。宿泊以外の利用もできるので足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

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