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もりおか歴史文化館で「新収蔵資料展」 「七戸南部家」の貴重な資料並ぶ

「新収蔵資料展」開催中のテーマ展示室

「新収蔵資料展」開催中のテーマ展示室

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 もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)で現在、テーマ展「新収蔵資料展」が開かれている。

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 「新収蔵資料展」は、博物館等に新たに収蔵された資料を紹介するもの。さまざまな施設で定期的に行われているが、もりおか歴史文化館では数年ごとに開催を続けてきた。新たに収蔵される資料の種類はその年によってさまざまだが、今回の展示では「七戸南部家資料」に絞って紹介し、これまでの「新収蔵資料展」とは異なるスタイルになっている。

 同館では、「江戸時代を中心とした盛岡(旧盛岡藩領)あるいは盛岡藩主南部家」に関わる資料という基準を設けて資料の収集を行っている。「七戸南部家」は盛岡藩主南部家の分家で、盛岡南部家を長きにわたって支えてきたという。七戸南部家は盛岡南部家の歴史を語る中でも重要な役割を持ち、その資料は同館が収蔵する資料を補足し、研究にも役立つ。

 担当学芸員の熊谷博史さんは「博物館の役割として、資料の収集・保存・活用という3つがある。活用というのは、展示して皆さんに見てもらうこと。新収蔵資料展では収集と保存の観点についても紹介したい。資料自体は持つべき人の元やあるべき場所に保存されるのが一番だが、何らかの理由でそこを離れる時、資料の喪失を防ぐために博物館が収集・保存する。今回展示しているものも、なぜここにあるのかを考えてもらえると楽しめると思う」と話す。

 同展では、一括で盛岡市に寄贈され、同館に収蔵された「七戸南部家資料」211件530点の中から、よりすぐりの資料約20件を紹介。七戸南部家の当主が描いた絵画や、盛岡藩とやり取りした手紙、日記などの文書資料、漆器などが並ぶ。

 コロナ禍の影響を受けて夏の企画展や夏のテーマ展が中止となり、今回は同館にとっても久しぶりのテーマ展。「展示は博物館の命。新しい資料を無事に皆さんへ紹介できてうれしい」と熊谷さん。「七戸南部家の資料は、私たちの調査に役立っている。例えば、これまで読み方が分からなかった人の名前が、七戸南部家の資料によって正確に知ることができた。手紙の資料は盛岡から送られたもの、つまりこちらに残っていないものがそろっている。当時の記録を調べるための重要な資料になる。紹介するのはほんの一部だが、貴重な資料を見てもらいたい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~19時(11月からは18時まで、入場受け付けは30分前まで)。観覧料は一般=300円、高校生200円、小・中学生100円。盛岡市内在住で65歳以上、盛岡市在住・就学の小・中学生は無料。12月14日まで。

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