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紫波町に「漫画飯」テーマの飲食店オープンへ コロナ対策のクラウドファンディングも

「まんがめし喫茶ひよこ堂」の開業を目指す畠山さん。「皆さんにワクワクを届けたい」と意気込む

「まんがめし喫茶ひよこ堂」の開業を目指す畠山さん。「皆さんにワクワクを届けたい」と意気込む

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 岩手県・紫波町の「日詰商店街」に12月、「まんがめし喫茶ひよこ堂」がオープンする。

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 オーナーの畠山日和さんは、幼い頃から「自分の店を持つ」という夢を持ち続けてきた。料理好きであることから、「ご飯屋さん」を開こうと接客業や飲食業で働きながら構想を練っていたという。大好きな漫画をコンセプトにした店作りをすることに決めた。

 料理のレパートリーは、作品中に登場する料理を再現した「漫画飯」が多いという。店内にはグルメ系漫画を中心に畠山さんお薦めの漫画1000冊も用意し、漫画と共に料理を楽しむ「漫画喫茶風」の飲食店となる。

 畠山さんは「最初は趣味レベルだったが、作った漫画飯をSNSなどに投稿するとたくさんの人から反響があり、うれしさがあった。漫画飯は自分で作ろうと思うと難しいものも多くて、それを食べることができたら、きっと楽しい気持ちになってもらえると思う。そのワクワクを皆さんと共有したい」と話す。

 店で提供する「漫画飯メニュー」は、「泥棒たちが取り合って食べたミートボールパスタ」や「アニメ映画に登場する魚とカボチャのパイ」、ゲームなどに登場する「回復薬」をイメージしたドリンクなどを考えているが、どんなものを用意するかはオープンまでの秘密だという。そのほか、スパイスカレーやデザートも提供する予定。

 県内を中心に音楽活動も行っている畠山さん。バンドの練習や音楽イベントで町内の施設を利用していたことや、自身が町内に移住したことをきっかけに、店をオープンする場所を紫波町の「日詰商店街」に選んだ。近隣店舗や住民からも応援の声が集まっている。

 当初は8月にオープンしている予定だったが、コロナ禍の影響を受けて12月に延期。現在は感染症対策を導入するために、クラウドファンディングサイト「いしわり」で支援を募っている。9月末から始め、わずか11日で目標金額の20万円を達成。音楽関係者や漫画好きから支援が寄せられた。予想外の早さでの目標達成に畠山さんも「1カ月くらいかかると思っていたのでびっくりした」と驚く。

 11月16日までクラウドファンディングは継続。集まった金額は空気清浄機の購入や、利用者の対面を避ける壁向きカウンターの設置費、漫画用の取り換えカバーなど感染症対策備品の購入に充てる。返礼品には、店で利用できるドリンクチケットや盛岡市内在住の作家がデザインを手掛けるオリジナルトートバッグなどを用意する。

 畠山さんは「漫画飯を食べながら、その料理が出てくる作品を読んだり、おいしそうな料理から作品を知ったり、いろんな楽しみ方ができる。リクエストにも応えてみたいので、店がオープンしたら皆さんと話すことも楽しみ。ワクワクしながらおいしく食べられるメニューを用意して待っている」と呼び掛ける。

 営業時間、定休日は未定。

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