岩手ゆかりのコーヒー店などが集まるイベント「盛岡珈琲(コーヒー)フェスティバル」が9月26日と27日、「クロステラス盛岡」(盛岡市大通3)で開催される。
イベントを企画するのは「ねるどりっぷ珈琲 機屋」の店主・関基尋さん。昨年6月に1回目を開催し、今回で4回目を迎える。今年3月に3回目を実施したが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり静かな雰囲気だったという。その時には「次は9月にしよう」と決めていた。
コロナ禍の中、同店も6月いっぱい一時的に休業。7月に営業再開した。全国的に多くのイベントが中止となる中、継続に向けた取り組みの一つとして、「盛岡珈琲フェスティバル」出店者によるコーヒー豆や茶葉の詰め合わせのオンライン販売もスタート。現在はイベント当日に向けた準備を進めている。
関さんは「コーヒーはほっとした気持ちになる飲み物。喫茶店はくつろぎを提供する場所。ピリピリした空気がある今、できるだけ『いつも通り』であることが大切だと感じている」と話す。イベントについては「普通に開催したいという気持ちはあるが、これまで通りというのは難しい。最大限の努力をしながら、新しい様式に合わせて、できる範囲でいつも通りに続けていきたい」とも。
今回の「盛岡珈琲フェスティバル」には、県内外から11店が出店。コーヒー店以外にも、菓子店や焙煎(ばいせん)茶工房、雑貨店が出店し、コーヒー豆や茶葉、自家製の菓子、北欧雑貨などの販売を行う。このほか、コーヒーのブラインドテイスティングや、コーヒーに関する知識を問うテスト、ハンドドリップ体験など来場者が参加できる内容も用意する。
関さんは「コーヒーを飲むのも体験するのも楽しいイベントにしたい。気持ちも生活も変化しやすい世の中。いろいろなことに左右されながら変わっていくことももちろん重要だが、常に真ん中にあることも悪いことではない。いつもと同じようにいようという思いを持って開催したい。何よりも皆さんにくつろいでもらうのが一番。コーヒーを飲んで、ほっとしてもらえればうれしい」と呼び掛ける。
開催時間は11時~18時を予定。状況による一部内容変更や開催を延期する場合もある。