盛岡の町家で「風呂敷包み講座」-「普段使い」でエコライフも提案

講師の高屋さんを囲んで行われた「風呂敷包み講座」。受講した女性は、どのように包みができあがるのか興味津々の様子

講師の高屋さんを囲んで行われた「風呂敷包み講座」。受講した女性は、どのように包みができあがるのか興味津々の様子

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 復元された盛岡の町家「旧八百倉家」(盛岡市鉈屋町)で10月11日、「とっても簡単! 風呂敷包み講座」が開催された。講座は、NPO法人いわて景観まちづくりセンター(本町通2、TEL 019-624-2466)が実施する「町家利活用促進活動」の一環として行われたもの。

いろいろな風呂敷の包み方

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 女性ばかり約10人の受講者は、日ごろ手に触れることのない風呂敷を使いながら、「西瓜包み」「巾着」など基本的な包み方から、「バッグ」「リュックサック」「ワインボトル包み」など現代的なアレンジ方法まで、さまざまな風呂敷包みを実践しながら学んだ。

 講師を務めたのは、和小物店「小袖」(南大通1、TEL 019-658-8511)の店長・高屋裕美子さん。時折、笑いを交えながら行われた同講座では、参加者がそれぞれ持ち寄った風呂敷で実践。包みができあがる度に受講者からは「楽しい」「使える」などの感想が聞かれた。

 上手に魅せるコツは「風呂敷の中に包んだ物のフォルムを上手に見せること」と「結び目をきれいに見せること」と話す高屋さん。「綿だけでなく、ドレープがきれいに出やすいポリエステルやレーヨンの素材のものも使ってみて」とアドバイスする。

 講座の中で、高屋さんは「風呂敷は1300年も前から日本で使われてきたが、昭和40年代にスーパーのレジ袋が出てきてから一気に廃れてしまった。これからは洋服やファッションに合わせながら、上手に風呂敷を生活の中に取り入れてほしい」と話した。「エコバッグよりも『大容量』なので意外に実用的」とも。

 会場の「旧八百倉家」では同時に「日本の時代 手拭いコレクション展」も開催。大正から昭和、平成まで、京都のコレクターが所有する全国各地の手拭いを100点を展示した。

 同センターでは、今後も毎週第2土曜日に同様の催しを開催する。次回は「着物ファッションショー」を予定。

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