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健康増進施設「ウェルベース矢巾」オープン間近 健康届ける拠点に

本格的なフィットネス機器が並ぶ施設内。多くの人が見学に訪れた

本格的なフィットネス機器が並ぶ施設内。多くの人が見学に訪れた

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 健康増進施設「ウェルベース矢巾」(矢巾町医大通2)が3月15日、岩手医科大学付属病院敷地内「健康プラザ棟 コスモス館」にオープンする。

ヨガなどのプログラムを行う広々としたスタジオ

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 同施設は、矢巾町と岩手医科大学、マシンメーカー「テクノジムジャパン」、健康サービス事業を展開する「タニタヘルスリンク」、調剤薬局大手「日本調剤」、メディカルフィットネスコンサルティング企業「ドリームゲート」が連携・協力した「メディカルフィットネスジム」。産学官がコラボレーションしたものとしては全国初だという。「ウェルベース矢巾」の「ウェル」はウエルネスのことで、健康という意味がある。施設が地域の健康づくりの発展させる拠点となり、個人の健康状態に合わせた運動・食事など総合的な指導や提案を行っていく。

 施設内には「テクノジムジャパン」が提供する14機種のフィットネス機器が並ぶほか、ヨガなどのプログラムが体験できるスタジオを完備。フィットネス機器は負荷が大きいものから軽いものまでそろい、会員は機器やプログラムを自由に利用できる。

 会員が利用できる「ウエルネスバンド」という記録メディアも特徴の一つ。バンドには会員の血圧や体重、運動データなどが記録され、フィットネス機器と連携させると、それぞれの状態に合わせたトレーニングメニューを表示する。施設内にはスタッフも常駐し、機器の使い方の説明やトレーニングに関するアドバイスも行う。

 「ドリームゲート」のフィットネス事業部部長の三浦拳さんは「近年、フィットネスジムのトレンドは、24時間型でスタッフが少ないというスタイル。『ウェルベース矢巾』はテクノロジーと人の手を組み合わせて、皆さんの健康をサポートしていく」と話す。

 矢巾町の担当者は「町民の皆さんに健康になってほしいという思いはもちろんだが、将来的な医療費・介護給付金の増加抑制や、雇用の創出という点でも期待したい。さまざまな側面を持つ存在になっていく施設だと思う」とも。

 3月1日から、施設内の見学と事前入会受け付けがスタート。初日から多くの人が集まり、スタッフから施設や機器の説明、入会案内を受ける様子が見られた。町内から夫婦で訪れた男性は「オープンを楽しみにしていた。自分は本格的なトレーニングがしたいが、妻は運動不足の解消が目的。それぞれに合わせた内容で取り組めて、一緒に通えるのがうれしい。町内なので通いやすい」と話す。

 「待ち望んでいたという声もあり、反響に驚いている。期待に応えたい」と三浦さん。「矢巾に暮らす人はもちろん、この町で働く人、学ぶ人、訪れる人など、矢巾に関わる皆さんのためのジム。運動が得意じゃないという人にも、方法を教え、『自分にもできる』を体験してもらい、楽しく続けてもらいたい。たくさんの人に健康を届ける基地となれれば」と利用を呼び掛ける。

 事前の見学などは今月14日まで。ホームページから見学の申し込みも受け付ける。営業時間は9時30分~22時30分(土曜・日曜・祝日は20時まで)。月曜定休。

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