岩手県内で活動するヒップホップグループが一堂に会した「岩手Friend Park2007」が8月25日夜、岩手県公会堂(盛岡市内丸1)大ホールで開催された。
この日「岩手のHip Hopアーティストが今一つに」と題したステージに参加したのは、北は二戸市から南は陸前高田市まで、県内各地で活動する約30のヒップホップグループ。県内のヒップホップグループがひとつのステージでパフォーマンスを繰り広げるのは今回が初めて。主な参加グループは、I LINE CONNECTION、K.U.J.I、LAWBLOW、Blow up soul、K-ZI、MIYAZIL、写楽ほか。17時から22時過ぎまで行われたイベントには、前売り500円という格安な入場料も手伝って約200人以上のヒップホップ好きの若者が集まった。
イベントを企画し自らもパーフォーマンスを披露した盛岡市のヒップホップアーティストのK.U.J.Iさんは「岩手でもヒップホップを楽しむ人は少なくない。しかし、実際には演奏できる場が少ない上に、周りからは服装などから少し怖いというイメージもあって、なかなか受け入れられないことが多い。このような公共の場でパフォーマンスをさせてもらえることでもっと広く認知されるとうれしい」と話している。
イベントの実現を影で支えてきた岩手県公会堂の川村和寛副館長は「今年で創建80周年を迎える岩手県公会堂だが、実際にここに集まったほどんどの若者たちはこの建物に訪れたのは初めてというのがほとんど。公会堂を若者たちにもっと知ってもらい、このようなイベントでも利用してもらえるように半年前から企画してきた。活用方法も含めて、岩手県公会堂の新しい側面を見てもらえたのでは」と話す。県公会堂では今後、このイベントをきっかけに若者向けの企画を続けていきたいとしている。