盛岡地域交流センター(盛岡市盛岡駅西通2)は、「(仮称)新盛岡バスセンター」に付帯する「にぎわい施設」へ入居するテナントの募集を7月25日にスタートした。
(仮称)新盛岡バスセンター整備事業は、盛岡市が策定した整備基本計画に基づき、2021年度の開業を目指して公民連携によって検討が進められている。行政と民間の双方の立場が重要となることから、公共施設と民間収益施設が入る「マリオス」の運営する第三セクター「盛岡地域交流センター」が市の代理人となっている。
バスセンターに付帯する「にぎわい施設」は3階建て。旧バスセンター跡地側から現在の「緑のバス停アレ・ヴェール」側に渡るL字型の建物で、国道106号線・市道中ノ橋通若園町線沿いに建設する。商業施設のほか、子育て施設や宿泊施設、温浴施設、芝生広場などの整備が予定されている。
テナントを募集する区画は、旧バスセンター側と「アレ・ヴェール」側の1階部分と、宿泊施設や温浴施設の入居が予定されている2階・3階部分の全4区画の一部。盛岡周辺地域の農産物や海産物などの食材や食品を提供できるショップや飲食店、待合室でバスを待つ人などが気軽に利用できるサービスなどを想定しているが、業種を限定せずに広く募集する。
施設のコンセプトは「ローカルハブ」。盛岡市中心部と周辺地域がバスでつながることで、各地の生産物や観光情報などのローカルな魅力が集まり、人だけではなく各地域を結ぶ結節点となることを目指す。
「盛岡地域交流センター」の担当者は「今回、施設の設計や施工前にテナント募集を行うのは、事業自体を持続可能なものとするとともに、入居する皆さんとともにコンセプトに沿った施設づくりをしたいと思いがある。街に住む人、働く人、そして訪れる人、それぞれが利用しやすい場所にしていきたい」と話す。
募集は8月下旬までで、9月ごろに候補者を選定。11月には候補者と仮契約し、2020年度秋に本契約を予定している。入居希望者は必要書類を「盛岡地域交流センター」まで郵送もしくは持参で提出する。募集要項などの詳細は「盛岡バスセンタープロジェクト公式ウェブサイト」で確認できる。