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「地元びいき」のスポーツカフェが肴町に移転 地域と共に盛り上がる場所へ

店舗外観。1階がカフェ&デリカ、2階がスポーツカフェとなっている

店舗外観。1階がカフェ&デリカ、2階がスポーツカフェとなっている

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 スポーツカフェ「オンリーワンダースタジアム」(中ノ橋通1)と、カフェ&デリカ「Pierrot(ピエロ)」(同)が7月20日、肴町アーケード内にオープンした。

スポーツカフェ「オンリーワンダースタジアム」店内

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 「オンリーワンダースタジアム」は2018(平成30)年に「岩手教育会館」1階にオープンした「オンリーワンダースポーツカフェ 盛岡店」の後継店。同年12月に旧店舗を閉店し、肴町へ移転した。肴町は以前から店舗を出す場所として候補に挙がっていたが、当時は条件に合う物件が見つからず断念。今回の移転の背景には商業施設「ななっく」の閉店があるという。

 運営する筒井一海さんは「肴町商店街振興組合の青年部メンバーと交流があったこともあり、『ななっく』の閉店後、商店街に新しい流れが生まれていることや、新規店舗ができることで活性化になるのではないかという話を聞いていた。それに寄与したいという思いもある」と話す。

 店のコンセプトは「地元びいき」。移転後の店舗では、1階部分に「Pierrot」を併設。2階部分がスポーツカフェとなる。カフェ&デリカは普段から商店街を利用する地元住民に向け、コーヒーや紅茶、ソフトドリンク、軽食などのカフェメニューのほか、県産食材を使用したランチビュッフェ、テークアウトできる総菜やスイーツを提供。「ななっく」閉店後、施設内にあったカフェや飲食店を利用していた人が来店することも多く、「こういう店が欲しかった」「ありがたい」と喜びの声も聞こえている。移転前の店舗での課題であった、スポーツの試合が少ない平日昼間の集客の解決にもつなげた。

 2階のスポーツカフェは、120インチのスクリーンと55インチの大型モニターを完備し、サッカーJ3リーグ「いわてグルージャ盛岡」やバスケットボールB3リーグ「岩手ビッグブルズ」といった県内のプロスポーツチームや、県出身選手が出場する試合などを中心にライブ上映。ピザや唐揚げなどのおつまみメニューや、ビール、ワインなどのアルコールメニューを用意するほか、「いわてグルージャ盛岡」のクラブ公式ビール「ブラックボルト」も提供している。

 店名の「オンリーワンダースタジアム」には、スポーツカフェとしてだけではなく自由に使える「スタジアム」として、「みんなが盛り上がれる場所にしたい」という思いを込め、店舗の貸し切り利用にも対応。岩手eスポーツ協会の協力の下eスポーツ用の設備も用意し、体験会や交流会の定期開催も予定している。

 現在は移転前からの利用客や各チームのサポーター、選手のファンからの支持もあり、特に岩手から離れた地でのアウェー戦の日にはサポーターたちが熱い応援を繰り広げているという。筒井さんは「スポーツ観戦が初めての人にとって、いきなり会場へ行くのは気が引ける。スポーツカフェでみんなと一緒に一喜一憂を分かち合う体験をしてもらいたい。それがスポーツに触れるきっかけになれば」と話す。「地域にある寂しさや不安を減らせる店として、この商店街になじんでいきたい。にぎわいや盛り上がり、熱さを感じられる場所にしていく」とも。

 カフェ&デリカの営業時間は10時~19時(ランチビュッフェは11時~14時)。火曜定休。スポーツカフェの営業時間は月曜~木曜=11時45分~13時30分、金曜~日曜=11時45分~24時。

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