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盛岡・手作り市「てどらんご」開催20回目に 新たな魅力「まだまだ発信」

「皆さんと会えるのを楽しみにしています」と来場を呼び掛ける「もわっぷ」の皆さん

「皆さんと会えるのを楽しみにしています」と来場を呼び掛ける「もわっぷ」の皆さん

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 「第20回 盛岡町家de手づくり市 てどらんご」が5月11日・12日、盛岡市鉈屋町で開催される。

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 若者や学生らのアイデアを元に2010年7月にスタートした「てどらんご」。「てどらんご」は盛岡弁を元にした造語で、「手業(てわざ)」を意味する「てんど」と、「ごっこ」のように遊びにつく接尾語の「らんご」を合わせ、「手業で作ったものを持ち寄って遊ぶ」という意味が込められている。

 最初は同じく鉈屋町で開催されている「盛岡町家旧暦の雛祭り」に合わせた企画だったが、その後単独イベントとして実施し、今回で20回目を迎える。2010年は年4回の開催だったが、翌年から春と秋の年2回に固定。出店者数も10組ほどの小規模なイベントだったが、現在では70~80組もの作家が集うイベントとなった。周辺の小学校の総合学習の受け入れも行い、授業で関わった児童が出店者としてイベントに参加することもあったという。出店者が自分の店を持ったり、同様のイベントを主催したりと手作り市にとどまらない場へと成長を続ける。

 同イベントを主催する「もりおかワカものプロジェクト(もわっぷ)」事務局の皆川麻梨子さんは初期からイベントに関わるメンバーの一人。「振り返ればつらいことも多いが、うれしいことや楽しい思い出の方が上回る」と話し、「出店者も規模も変化していったが、鉈屋町という街でやっているイベントであることは変わっていない。出店者と来場者がお互いに顔も見てコミュニケーションが取れる距離感もずっと大切にしている。この2つは他の手作り市にない個性だと思っている」とも。

 20回目の「てどらんご」には約80組の作家が出店。さまざまな手作り品の販売を行うほか、これまでの20回を振り返る展示やコンサートなども行われる。

 イベントには学生らがボランティアスタッフとして参加。岩手県立大学に通う藤原香織さんと大室綾乃さんは、大学の講義などを通じて鉈屋町を訪れたことをきっかけにスタッフの一員となった。大室さんは「鉈屋町の街並みがかっこいいと思った。地域住民の皆さんと話す機会も多く、自分のことを覚えてもらえるのがうれしい。大学だけでは関われない世界がここにはある」と話す。

 藤原さんは「出店者も来場者も毎回違うので、一度として同じ『てどらんご』はない。20回目を迎えてもまだまだ新しい魅力がある。鉈屋町の穏やかな雰囲気の中で、人と街、作品との出会いを楽しんで」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時30分~16時。来場時は公共交通機関の利用と周辺有料駐車場の利用を勧める。

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