コーヒー店「NAGASAWA COFFEE(ナガサワコーヒー)」(盛岡市上田1)の店主・長澤一浩さんが、「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人(The Sprudge Twenty)」の1人に選ばれた。
この「20人」はアメリカのポートランドに拠点を置く、世界的なコーヒーメディア「SPRUDGE(スプラッジ)」が選出するもの。
突然の出来事に長澤さんは「突然英語のメールが届いてびっくりした。最初は迷惑メールかと思った」と言う。「読んでみると『あなたは、コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人に選ばれました。おめでとうございます』と書かれていて、ただただ驚いた」とも。
同メディアでは3月ごろ、自薦・他薦問わず「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人」の候補者を公募。そこへ同店の利用客が推薦文を送った。その後、推薦した利用客も分かり、本当に選ばれたことを確認。推薦した利用客も「送りはしたけれど本当に選ばれるとは」と驚きを伝えた。
20人には世界中から生産者や起業家、カフェのオーナーなどコーヒーに関わる仕事をする人が選ばれた。アジアからは2人選出され、そのうちの1人が長澤さん。日本人では唯一の選出となった。推薦文には「長澤氏は流行のコーヒーを追い掛けようとはしていない。トレンドに左右されず、彼が学んだ最新の知識を地元の人々のために表現している」という内容が書かれ、その点が評価を受けた。
長澤さんは年に数回コーヒーの産地やコーヒー先進国を訪れる。産地の様子や現地の流行を目で見て、触れて感じた上で「盛岡でなじむにはどう置き換えればいいか」を考えているという。「コーヒーを楽しんでもらうこと、楽しむ人を増やすこと、飲んでほっとしてもらえることが一番の目的。コーヒーの知識を伝えるのはもちろんだが、おいしいと思ってもらえなくては意味がない。その人がおいしいと思う味が正解ということを発信していける店でありたい」と話す。
これからの目標は「県外や海外から、NAGASAWA COFFEEを目指して来てもらえるような店を目指す」こと。「盛岡はコーヒー好きの人が多いというが、まだまだ『コーヒーの街』として発展していけるはず。コーヒーは世界共通の飲み物。盛岡から世界基準のものを、コーヒー先進国の人にも喜んでもらえるものを提案し続けていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~20時。木曜定休。