「スキージャンプ・ワールドカップ応援イベント」が3月24日、八幡平市役所多目的ホール棟(八幡平市)で行われる。
スキージャンプ・ワールドカップ(W杯)最終戦に出場する、八幡平市出身の小林陵侑選手と小林潤志郎選手を応援しようと、スポーツ専門テレビ局「J SPORTS」と共催で行うもの。当日はスロベニアで開かれる最終戦が17時50分から生中継となり、元ジャンプ選手で日本代表コーチの竹内元康さんによる解説と、アナウンサーによる実況を交えて両選手を応援する。試合前などには今季の活躍を映像で振り返るコーナーも設ける予定。
陵侑選手は年末年始のジャンプ週間総合優勝に続き、スキージャンプW杯個人総合優勝が確定。W杯での個人総合は日本人では初の快挙となり、ノルウェー国内を転戦する「ロー・エアー」トーナメントでも総合優勝している。潤志郎選手も出場したフライングヒル団体第6戦では5位という結果を残している。
両選手の出身地である八幡平市役所には、活躍を知らせる新聞記事を展示したコーナーを設けるほか、大きな顕彰幕も飾り2人の活躍をたたえる。市内・町内で開かれる集会などでも、その活躍ぶりは話題の中心となっているという。市民みんなで2人を応援し、快挙を祝おうというムードが高まっている。
市スポーツ推進係にも多くの取材依頼があり、ドイツから取材を受けたこともある。担当者は「ヨーロッパなど国内での盛り上がりがすごい一方で、国内での盛り上がりはまだまだ薄い印象。もっともっと話題になればうれしい」と話す。
今回の応援イベントは「J SPORTS」側からの提案で実現。国外での試合は時差があり、日本時間では夜遅い時間帯での開始となるが、今回は比較的早い時間でスタートするため大勢で観戦しやすい環境があった。
担当者は「ここまでさまざまな記録を達成し、素晴らしいことずくめ。結果よりも何より本人が納得するジャンプをする姿を楽しみにしたい」と話し、「八幡平市出身ということはもちろんだが、岩手出身の世界で活躍する選手として、県民の皆さんで応援できる機会にしたい」と呼び掛ける。
開催時間は17時50分~20時。入場無料。会場内での試合映像の撮影は不可。