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「シワキネマ」13回目の上映会開催へ 震災テーマに、監督のトークイベントも

「映画を通じて震災に目を向けてもらいたい」と小田中さん

「映画を通じて震災に目を向けてもらいたい」と小田中さん

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 オガールプラザ(紫波町紫波中央駅前2)2階大スタジオで2月17日、映画「願いと揺らぎ」の上映会が行われる。

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 主催は紫波町に在住・勤務するメンバーで構成された映画上映団体「シワキネマ」。年に数回上映会を開き、今回で13回目を迎える。上映会は毎回好評を得、ファンも増えてきている。

 今回上映する映画「願いと揺らぎ」は、東日本大震災による津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の小さな漁村「波伝谷(はでんや)」の、震災から1年後の様子を撮影したドキュメンタリー作品。地域で大切にされている伝統行事「お獅子(すす)さま」の復活を巡る人々の思いや、復興に向けて歩む姿を映し出す。

 同作品の我妻和樹監督は震災前から波伝谷を訪れ、震災までの3年間を追ったドキュメンタリー映画「波伝谷に生きる人びと」を2014年に公開。2015年に「シワキネマ」でも上映している。今回の上映会は震災の発生日3月11日に近いことから作品を選んだという。

 シワキネマ代表の小田中卓也さんは「『願いと揺らぎ』は震災の悲惨さや悲しさそのものではなく、震災を乗り越えようとする人々の思いや、震災があっても変わらないものは何かという問い掛けがメインの作品になっていると感じる。我妻監督が以前から地域を訪れているからこそ、地域の皆さんの自然な姿や気持ちが映し出されているのも見どころだと思う」と話す。

 上映会当日は我妻監督とプロデューサーの佐藤裕美さんも来場予定。上映会は13時からと16時からの2回で、1回目上映終了後の15時30分からは我妻監督のトークイベントが行われる。

 小田中さん自身もボランティアで被災地を訪れ、「こんなことをしていていいのか」「本当に力になっているのか」と悩んだ経験があるという。小田中さんは「監督自身の葛藤も描かれていて、同じような経験をした人はきっと気持ちがリンクする作品だと思う」と話し、「震災からもうすぐ8年がたとうとしていて、『震災の話はもういいよね』という空気もある。それでもまだ応援できることがあるという思いで選んだ作品。映画を通じて考えるきっかけになれば」と呼び掛ける。

 料金は前売り=1,000円、当日=1,200円。前売り券はオガールプラザ内情報交流館総合案内、ナックス、喫茶アリスで取り扱う。

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