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岩手県立博物館で「新・収蔵資料展」 2013年度からのコレクションお披露目

展示室入り口に展示された「鈴江家淡路人形」

展示室入り口に展示された「鈴江家淡路人形」

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 岩手県立博物館(盛岡市上田)で現在、テーマ展「新・収蔵資料展~2013年度からの新コレクション~」が開催されている。

 「新・収蔵資料展」は5年に1度開催。今回は2013年度から2017年度までの5年間で新たに収蔵・登録された3万点を超える資料の中から厳選して紹介する。展示されている資料の多くは同館へ寄贈されたもの。寄贈者への感謝を伝えると共に、県民へ新たな資料をお披露目する場を設けている。

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 担当学芸員の金子昭彦さんは「資料は博物館の命。そして県民の皆さんの財産である。たくさんの資料の中から、皆さんが見て喜んでもらえそうなもの、興味を持ってもらえそうなものを選んだ」と話す。

 展示される資料は地質・考古・歴史・民族・生物の分野ごとに紹介。地質分野からは動物の化石標本や南極で採集された6億年以上前の岩石標本のほか、元鉱山技師が作成した県内鉱山の地質図類など、考古分野からは「切断蓋(ふた)付土器」や胆沢城から出土した「平瓦」、歴史分野からは県指定文化財の「丸に石畳紋透し鐔(つば)」、民族分野には錺師(かざりし)小山和吉の金銀細工指輪や盛岡市の鈴江家で発見された「淡路人形」といった貴重な資料が並ぶ。

 生物分野では昆虫や植物の標本、動物のはく製などを紹介。同館学芸員が採集した標本も展示され、岩手では46年ぶりに記録された「ウデグロカタオカハエトリ」というハエトリグモの一種など珍しい資料もそろう。

 関連事業として、学芸員が展示資料に関して解説を行う「県博日曜講座」や展示室での展示解説会も開催。「県博日曜講座」は1月13日、1月27日、2月24日、展示解説会は2月10日を予定している。

 金子さんは「1つの分野に絞っているのではなく、各分野の資料が集まっているのが面白いところ」と話し、「自分が興味を持っているものだけではなく、ほかの分野にも興味を持つきっかけにしてもらえればうれしい。新しい資料を見て、新しい発見をして」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~16時30分(入館は16時まで)。月曜(休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日休館。入館料は一般=310円、学生=140円、高校生以下無料。来年2月24日まで。