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盛岡の博物館が「展示写真の情報探求む」 写真の資料活用目指して

展示室に並ぶ写真。手前の写真には現在の「岩手銀行赤レンガ館」と見られる建物も

展示室に並ぶ写真。手前の写真には現在の「岩手銀行赤レンガ館」と見られる建物も

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 もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)で現在、テーマ展「Where is this? -写真の情報探しています-」を開催している。

 展示された写真の資料情報を、来館した人から寄せられた情報で確定していくという初の試み。同館には何百何千もの写真が保管されているが、撮影日時や場所、撮影者、被写体などの情報が特定されて、資料として活用できているのはごくわずか。多くのものについては正確な情報が不明のため資料とするのは難しいという。4人の学芸員とスタッフで調査を進めてきたが限界があり、展示という形で市民や観光客の力を借りてみてはどうかというアイデアが生まれた。

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 担当学芸員の熊谷博史さんは「被写体となる人物や建物、風景などから予測することはできるが、情報が少なすぎて確定には至らない。正確な情報がつかめなければ資料として展示することはできない」と話す。「保管されている写真は、資料として扱うべきだからこそ収蔵されている。良い写真も多いのでどうにか活用への道を開きたい」とも。

 今回は盛岡生まれの佐々木清八さんが、戦後に岩手を中心に撮影した写真から20点を展示。撮影された年代は分かっているが、場所や被写体についてなど正確な情報が把握できていない部分を見学者から募集する。写真には当時の生活や催し物の様子、街の風景などが写され、中には今も残る建物などが写り込んでいるものもある。展示室には写真に関する情報を書き込む用紙と回収ボックスを設置し、正確な情報が集まったものから資料の説明文を更新していき、市民参加型で「成長する展示」を目指す。

 熊谷さんは「自分や知り合いが写っているという有力な情報はもちろん、写っている人の服装が冬っぽい、風景に見覚えがある、こんな場所ではないかなど、写真から読み取れるささいなものでも歓迎。小さなものでも蓄積されれば大きなヒントとなる。皆さんの知恵を貸してほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~19時(11月からは18時まで、入場は30分前まで)。観覧料は一般=300円、高校生=200円、小・中学生=100円。第3火曜休館。12月17日まで。