「盛岡みなみ教会」(盛岡市本宮4)で6月12日、「こども食堂せいなん」がスタートした。
同食堂は盛岡市の子ども・子育て支援推進事業の一環として行われるもの。月2回の火曜日、主に本宮・向中野・仙北・飯岡地域の子どもや大人などに対して、大人=300円、子ども(高校生まで)=100円で夕食を提供するほか、子どもたちの遊びや宿題の見守りを行う。
主催する「盛岡みなみ教会」の周辺には、周辺地域に子どもたちが多く、仕事や子育てで忙しい親たちを助け、継続的に地域のためになる取り組みを行いたいという考えが生まれたという。昨年は、地域住民と共に食事を作って食べる「みんなの食堂」という取り組みを行い、多くの親子連れが参加した。
地域支援と共に教会に親しみを持ってもらいたいという思いもある。牧師の大塚史明さんは「教会は立ち寄りがたいイメージが強いと思う。教会は信者ではなくても、誰でも来て良い場所。地域のニーズに応えられる、安心を届けられる存在でありたい」と話し、「学年によっては学童保育を利用できない子もいて、子どもだけで留守番や食事をすることもあると思う。地域の大人が子どもを見守ることで、親も子どもたちも一息つける居場所もつくれれば」とも。
食堂は15時にオープン。子どもたちは自由時間として宿題をしたり遊んだりして過ごし、大人は子どもの見守りや食事作りの手伝いを担当する。18時から19時30分までが食事タイムとなり、時間内であればいつ食べても良く、家族を待って一緒に食事を始めることもできる。1回目の食堂には子どもと大人合わせて39人が参加。参加者に行ったアンケートには「おいしい」「助かる」といった感想が並び、ネガティブな意見がなかったという。2回目となる26日はビビンパごはんとサラダなどのメニューを予定している。
大塚さんは「地域の皆さんと一緒に温かいご飯を食べて過ごしたい。忙しい時や寂しい時の選択肢として上手に使ってもらいたい。どなたでも歓迎するので、足を運んで」と呼び掛ける。
利用には申し込みが必要。申し込みは電話(TEL 019-636-4137)・メール・フェイスブックから受け付ける。