書店「Pono books&time(ポノ ブックスアンドタイム)」(盛岡市大通3)で6月16日、「プロレスBAR ノハシタロウ」が開催される。
同イベントは「みちのくプロレス」に所属する、のはしたろう選手が企画したもの。のはし選手は自身がプロレスラーであり、プロレスファン。盛岡でプロレスファン同士が語り合える場所が少ないことから、以前からバーを経営してみたいという考えがあった。その思いを自身のツイッターでつぶやいたところ、「Pono books&time」の店長でプロレス好きの小山由香理さんが「店でやってみないか」と声を掛けた。
イベントではカフェスペースやワークスペースを備える同店の特徴を生かし、のはし選手がドリンクを提供。ビールや焼酎、ウイスキーなどの簡単なメニューをそろえ、食べ物は参加者が持ち込む形式を取った。4月に第1回、5月に2回目を開催し、各回とも店内はほぼ満員状態。モニターを設置し、試合映像を見て楽しむ場面もあったという。
のはし選手は「ファンが集まる試合会場では、試合に集中してしまって深く交流することが難しい。これまではファン同士が密に接する機会も少なかったと思う。お酒を飲みながらプロレスという一つのことについて深く話す楽しみを感じてもらいたい」と話す。
イベントをきっかけに同店を訪れる人も多く、同店の利用客がイベントや試合会場に足を運ぶといった相乗効果を狙う試みもある。企画当初はどのような参加者が来るか、店の雰囲気が壊れる可能性はないかなどの不安も大きかった。
小山さんは「意外にも女性の参加者が多く、親子で遊びに来る人もいた。試合会場では何となく話しかけづらい雰囲気があるが、プロレスバーに来る人は全員プロレス好きという共通項があるのですぐに打ち解けられた。古いファンと新しいファンの情報交換の場にもしてもらいたい」と話し、「ファンが仲間を集めて語り合うことはあっても、選手自身が企画するというのは珍しい形だと思う」とも。
継続を望む声も多く、8月までは月1回ペースでの開催を予定している。のはし選手は「続けることで一つのイベントとして浸透させたい。プロレスファンの裾野を広げるのも一つの目標。一人のプロレスファンとして皆さんと一緒に楽しく語り合えれば」と呼び掛ける。
開催時間は19時~22時。料金は入場時に1,000円(1ドリンク・おつまみ付き)。プラス1,500円で飲み放題。予約不要。