紫波町が官民連携で運用する紫波中央駅前都市整備事業「オガールプロジェクト」が、新ブランド「OGAL+ness(オガールネス)」を立ち上げた。
同ブランドはプロジェクトで整備した「オガールエリア」内で働く人が着るユニホームを提案するもの。「オガールプロジェクト」は2011年にスタートし、昨年事業街区全ての施設が完成。次の段階へ進むにあたって、どのようなことに取り組むかスタッフ間で考えていた。そこへ、岡山県で展開するデニムユニホームブランド「LABOR DRESS STAGE EQUIPMENT(レイバー ドレス ステージ イクイップメント)」とのコラボレーションの話が出てきたという。それを受け、オガールの運営に携わる高橋望さんと川端元子さん、エリア内で「snowpeak URBAN OUTDOOR Shop in Shop OGAL」を営む工藤博央さんの3人がプロジェクトチームを立ち上げた。
高橋さんは「オガールエリアにはいろいろな施設やテナントが集まるので共通のユニホームがない」と話し、「オガールの今後を考えた時、ここで働く皆さんが幸せに、誇りを持って働ける場所を育てることも一つの答えだと思う。働く皆さんがオガールの一員であると胸を張れるような勝負服にしたい。皆さんにとってオガールがどのようなものかを考えるきっかけにもなれば」とも。
今回リリースするユニホームは、デニムコート・デニムジャケット・デニムエプロンの3種類。どのような仕事にもなじみやすく、普段着としても着用できるデザインを取り入れ、動きやすさや機能性も重視した。使用するデニム生地は柔らかく、着る人の働き方によって風合いが変わってくるのが特徴。ブランド名の「OGAL+ness」は、プロジェクト名の「オガール」に「らしさ」を意味する「ness」を付け、「自分らしく」「私たちらしく」という思いを込めた。
川端さんは「さまざまな仕事が集まるオガールだからこそ、自由に個性が出せるような、『私たちらしさ』を感じられるユニホームを発信したい。子どもたちが働く大人たちを見て、将来オガールで働きたいと思ってもらえるかっこよさを目指す」と意気込む。
ホテル「オガールイン」のスタッフはジャケットタイプを着用。当初は「ホテルスタッフがデニムジャケットを着るのは良くない」という意見もあったという。同ホテル副支配人の古澤一朗さんは「カジュアル過ぎないデザインでホテルとの相性も良い。軽くて柔らかく、動きやすいのでユニホームのままいろいろな業務をこなせる」と話す。
ユニホームは一般向けの販売も予定。現在はクラウドファンディングを活用した先行販売を行い、「snowpeak URBAN OUTDOOR Shop in Shop OGAL」で試着もできる。工藤さんは「クラウドファンディングを利用したのは、これまでのオガールの歩みやこれからのことについて知ってもらい、応援してくれる人が増えたらという思いがあったから。まずは実物を試着しにオガールに遊びに来て」と呼び掛ける。
クラウドファンディングは6月15日まで。