ライフスタイルショップ「SUPATULA(スパチュラ)」(盛岡市大沢川原)がオープンして3カ月がたった。
食器や調理器具などが並ぶ一角。棚も商品として注文することが可能
同店は東京・南青山と恵比寿に店舗を構える「The Tastemakers & Co.(ザ テイストメーカーズ アンド コー)」からスピンアウトしたショップ。店名の「SUPATULA」はヘラ状の調理器具のこと。「ヘラでかき混ぜて料理を作るように、世界中のいろいろな文化をかき混ぜること」をコンセプトに、世界各国から集めた生活雑貨などを取りそろえる。
東京都内以外での出店は今回が初めて。盛岡市内には同様のコンセプトや品物を扱う店舗が少ないことも出店の決め手となったという。同店店長の西村千加さんは「文化が豊かな北東北の中でも、盛岡は都会的な良さと田舎的な良さを併せ持つ場所。民芸品などが重宝される一方で、こだわりを持って暮らすおしゃれな人や利便性を重視する人も多く、面白い街だと思う」と話し、「東京のスタッフには東北出身者も多く、盛岡が良いという声が多かった。盛岡にはなかった新しいものを紹介していきたい」とも。
店内には衣料品や食器、調理器具、インテリア、アウトドア用品など衣・食・住に関わるさまざまな商品が並ぶ。それぞれの商品の良さや商品が生まれるまでのストーリーなどを交えて紹介し、来店者のライフスタイルに合わせた使い方も提案する。店内にあるほぼ全てが購入でき、商品が置いてある棚も注文できる。盛岡にゆかりのあるものとして、コーヒー店「機屋」が東京の店舗のためにブレンドしたコーヒーも取り扱う。
衣・食・住に関わるイベントも定期的に開催予定。現在は「SOUP TASTING WEEK」と題し、「SMALLEST SOUP FACTORY(スモーレスト スープ ファクトリー)」というスープシリーズの試食会を週に1回実施。2月17日と24日にも行われる。
オープン当初は外から店中を眺めていくだけ人が多かったが、現在は興味を持って入店する人が増え、リピーターもいるという。西村さんは「コンセプトの通り、世界中の文化と盛岡の文化、そして住んでいる皆さんをかき混ぜて、日々の暮らしの中に遊びを取り入れてもらえるような提案をしていきたい。気軽に立ち寄ってもらえるとうれしい」と呼び掛ける。
営業時間は11時~19時。火曜、第1・3月曜定休。